冷え性も原因かも!? ビタミン B12不⾜による貧⾎にご注意!
今年も全国的に猛暑が予想されます。気温が高くなると、だるさや立ちくらみなど、不調を訴える人は多くなります。
このような症状は夏バテだと思われがちですが、貧血が不調の原因かもしれません。
貧血とは、血液中で酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビン濃度が減り、全身で酸素が不足してしまう状態です。
私たちの活動は酸素と栄養素をエネルギー源としており、貧血により酸素の運搬が十分に行われなくなると、身体の様々な組織が酸素および栄養不足になり、疲労感、めまい、立ちくらみ、動悸などを代表とするさまざまな症状が身体に発生します。
また、貧血には種類があり、内容によって原因が異なります。「貧血=鉄不足」は広く認知されていますが、ビタミンB12不足も貧血の原因の一つとして関与しているのです。
そこで本記事では、大平医院副院長・田邉真帆先生監修のもと、貧血とビタミンB12の関係性や、ビタミンB12の効果的な摂取方法などをご紹介します。
併せて、ビタミンB12不足による貧血が原因の一つとして考えられる、「冷え性」に関する情報や、実際に自分が、貧血が関与した冷え症かどうかをチェックできる『貧血が隠れた冷え症チェックリスト』をご用意しました。
きちんと自分の体を把握し、対策することで、貧血にならない健康的な身体づくりを目指しましょう。
貧血とビタミンB12の関係性
「貧血」の種類と原因
1. 鉄欠乏性貧血:鉄分の欠乏によりヘモグロビンが十分作れなくなることでおこります
2. ビタミンB12や葉酸の欠乏による貧血:ビタミンB12や葉酸の欠乏により赤血球が十分作れなくなることでおこります
3. 再生不良性貧血:血液を作っている骨髄が上手く働かないことで赤血球などの血球成分全部が少なくなります
4. 溶血性貧血:赤血球が早く壊れることによりおこります
閉経前の成人女性は月経により定期的に鉄を喪失するため、鉄欠乏状態になりやすく、およそ 10~20%の高い頻度で鉄欠乏性貧血を発症していると言われています。
主な貧血の原因は鉄欠乏による鉄欠乏性貧血ですが、ビタミンB12や葉酸の欠乏により発症する貧血があることにも注目です。
最近は健康や美容、メンタルのセルフメンテナンスのため、ヴィーガンの方が増えており、ビタミンB12欠乏が懸念されています。