ゴルファーのための食事学『あなたの貧血、本当に鉄不足?』
ゴルファーの皆さんは、、、?
自分はちゃんと食べているから大丈夫!と思ったゴルファーの皆さん、ラウンド回数の多い方、成長中の若年の選手、日々多くのトレーニングや練習をするアマチュア・プロゴルファーの皆さん、あなたの食事は『普通』では足りません。
ラウンドは日常生活に加えて追加のエネルギーを消費することから、この分追加のエネルギー摂取が必要です。1ラウンドはおおよそ600kcalを超えるエネルギー量を消費します。エネルギー摂取量が十分に無い場合、先ほど述べた様に、ヘモグロビンを生成する為の原材料が不足します。
酸素を運ぶのは『ヘモグロビン』
では貧血になると、ゴルファーにとってどんなデメリットがあるのでしょうか?
ヘモグロビンは血管内で酸素と結びつき、全身へ酸素を届ける役割を持ちます。
ここで重要なことですが、基本的に生物の身体は生命活動を優先します。
身体にとっては、ゴルフをすることよりも、生きることが優先です。
体内で酸素が不足した場合、人間の身体は生きる為に必要な臓器に優先的に酸素届けます。
筋肉の優先度はどうでしょう?運動ができなくてもすぐに死ぬことはありませんし、身体は多くの酸素を消費する運動をして欲しく無いわけです。よって、筋肉に届く酸素の量を減らすことで、身体が運動することを妨げようとします。
筋肉は酸素が無ければ収縮できません。つまり、良いゴルフパフォーマンスを発揮することはできません。
みなさんの血液検査の結果を見ていただくと、ヘモグロビン、ヘマトクリット、フェリチン、など、貧血診断に関わる項目を多く見つけることができます。
これらの項目が低値を示すことは、身体が生きる為のエネルギーを確保することと、皆さんがゴルフをする為に身体を動かそうとすることがせめぎ合った結果、身体がSOSを出しているのです。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!
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[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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中島 遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。