更年期女性の4割が悩むといわれる「萎縮性膣炎」をご存じですか?症状から治療法まで全解説
3.萎縮性膣炎は婦人科を受診して
膣のかゆみやおりものの異常などの症状があるなら、まずは早めに婦人科を受診しましょう。婦人科で行われる萎縮性膣炎の治療は主に以下のような選択肢があります。
・エストリオール製剤
萎縮性膣炎や、更年期障害に用いられる薬です。1日1回、膣錠を膣内に挿入します。数日から2週間程度で効果が見られますが、重症の場合は1か月かかる場合もあります。
・エストロゲン製剤
腟内の乾燥を改善する薬です。膣錠やクリーム剤、軟膏で処方されます。
・かゆみ止めや殺菌剤
対処療法として、かゆみを抑える目的で使用されます。萎縮性腟炎そのものを治療する効果はありません。
萎縮性腟炎は、自然治癒することはないといわれています。萎縮性腟炎かどうかわからない場合も含めて、まずは婦人科に相談してみましょう。
4.萎縮性膣炎には漢方薬が使われています
漢方薬は、人それぞれ異なる体質を見極め、それに合った漢方薬を処方することが大事です。たとえば、同じ萎縮性腟炎の症状でも、体質によって適切な漢方薬が異なることがあります。
漢方薬を正しく服用するには、医師や薬剤師などの漢方薬のプロにお任せするのがいちばんです。
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5.萎縮性腟炎はまず婦人科に!
萎縮性腟炎は、更年期の女性ホルモンの減少により自浄作用や防御機能が弱まり、かゆみなどの不調が出る症状です。放置しておくと悪化する可能性もあるので、まずは婦人科で診てもらうことが大事です。
[文:あんしん漢方]
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<この記事を書いた人> あんしん漢方薬剤師 山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-YoTtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。