春の目覚めスッキリ!東洋医学で自律神経バランスを見直そう
「最近、朝の目覚めが悪くなった気がする」
「春はなんだか、朝起きるのがつらい……」
「春眠暁(あかつき)を覚えず」ということわざもありますが、春になると寝起きのけだるさでなかなか起きられないという方も多いようです。
春は気圧や環境などの変化が大きく、自律神経のバランスが崩れやすい季節。朝起きられないという悩みには、自律神経の乱れが関係しているのかもしれません。
今回は東洋医学の立場から、良質な眠りに役立つ漢方薬をご紹介します。スッキリした目覚めで1日をスタートさせたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
1.朝起きられなくなった……原因はなに?
朝なかなか起きられない原因として、次のようなものが考えられます。
<朝起きられない原因>
・睡眠の質の悪さ
・生活習慣の乱れ
・自律神経の乱れ
・こころの不調
・低血圧
睡眠不足や夜更かしなどが続くと目覚めが悪くなり、朝の起きづらさにつながります。また、ストレスはこころの不調や自律神経の乱れを引き起こすと考えられており、睡眠の質を下げることもあるので要注意。
さらに、低血圧の方はめまいや立ちくらみが起こりやすく、これは朝の起きづらさとも関係しているといわれています。
1-1.春は体内時計が狂いやすい
春は体内時計が狂いやすい季節だと考えられています。なぜなら、就寝中の気温差や花粉症の鼻づまりなどで、眠りの質が低下しやすくなる季節だから。
眠りの質が悪いと日中もダラダラと過ごしがちになり、朝夜のメリハリが乏しくなれば体内時計も狂いやすくなるといわれています。
さらに、春は職場環境が変わってストレスがたまったり、歓送迎会で就寝時間が遅くなったりと、睡眠リズムが乱れる要因が多いのです。
春は体内時計の乱れに注意しましょう。ちなみに、日の出の時刻は冬より春のほうが早いので、起きてすぐ朝日を浴びると体内時計が整いやすくなると考えられています。(※1)(※2)
1-2.春の不調は自律神経が原因?
春は1日の寒暖差が大きく、低気圧と高気圧の入れ替わりが多いので、自律神経のバランスが乱れてしまう方も多いようです。自律神経が乱れると、以下のような不調が起こりやすくなるといわれています。
<自律神経が乱れると起こりやすくなる不調>
・朝起きづらくなる
・日中も眠くてだるい
・憂うつな気分になる
・めまいや頭痛が生じる
また、春特有の気温のゆるみも、眠気やけだるい気分など、さまざまな不調に影響している可能性があります。季節の変わり目は、気温や気圧の影響で自律神経が乱れやすくなるため要注意です。