大人な女性から若者へ「美容忠告」
美の基準
まずは、不完全な場所や、アンバランスがあるほうが、顔も体も、他人からは魅力的に見えるという原則があります。
完璧な美人は、女優や歌手などで大成しないんですね。
さらに美しさというのは、時代や場所によって違いがあり、美醜の認識は、時代に左右される面があります。
時々ガリガリにやせたモデルさんがボーとしているポスター等を見かけるんですが、私は、モデルさんにもカメラマンにも、現代における美意識のゆがみを感じます。
ちょっとふっくらして、にっこりした女性の画像のほうが、私は美しいと感じます。
(これも古い時代の認知のゆがみかもしれませんが)
つまり美しさに関しては、自己評価と他人評価が違います。
自信のない自分や自信のない自分の部分が、周囲の人に、かわいいとか美しいとか評価されることは、頻繁にあることです。
他人の評価を気にしないという姿勢も重要ですが、時々は他人の評価に耳を傾けるのが重要な場合があります。
要は、自分自身の思考や認識を、客観的に把握して制御する能力である“メタ認知力”を磨くように意識しながら生活したほうが良いのです。
美容外科について
最後に美容外科の話をします。
はっきり言って、あまり安すぎる価格を提示している美容外科には問題があります。
安いからと言って受診すると、強引なカウンセラーに、あなたの場合は、その価格では、不完全な手術しかできないといわれ、高額の手術を勧められ、その日のうちにローンを組まされて、手術をされてしまうことがあります。
手術の結果が良ければ、高価でも納得できるでしょうが、結果が良くなければ、気に入らない部分を気にしながら、ローンを返済する散々な状態に陥ってしまいます。
美容外科を受診して、カウンセラーの話を聞いても、納得できなければ、断るようにしましょう。
もちろん少々値段が高くても、手術してくれる医師が、手術の説明をしてくれて、納得できたら手術を受けるシステムのクリニックで、手術を受けるほうをお勧めします。
[文:フェムゾーンラボ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】あなたの肺は大丈夫?3つ以上当てはまる人は危険!肺の機能低下を知るためのチェックリスト
【関連記事】50代以上の女性がしたほうよい、最低限の運動とは?
【関連記事】「若く見える」を8項目でチェック|専門家による解説
関口 由紀
神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本透析療法学会専門医、博士、経営学修士。女性医療クリニック・LUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。