「秋の花粉症」にはここが注意!間違えやすい症状と食事法を学ぼう
3.秋の花粉症は風邪と間違えないように注意
秋の花粉症は、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎の症状に加え、咳が出やすいという特徴があるとされています。
ブタクサやヨモギなどの花粉はスギに比べて粒子が小さいため、吸い込むと気管支にまで入り込んでしまい、喘息のような症状を引き起こす場合もあるようです。
秋の花粉症は喉の症状が出ることから、風邪の症状と間違えやすいので注意が必要です。一般的な風邪であれば一週間程度で症状が治まることが多いので、それ以上長引くようであれば花粉症の可能性があるかもしれません。
日常生活に支障をきたす場合は自己判断せずに、薬局での薬剤師への相談や、医療機関の受診も検討してみてくださいね。
4.秋の花粉症対策には漢方もおすすめ(情報提供:あんしん漢方)
内側から花粉症の症状を抑えたい場合は、根本的に体質改善するために漢方薬を活用するのもひとつの方法です。
花粉症の原因として、胃腸機能の低下や水分代謝の乱れによるアレルギー物質の排出困難、冷えや季節の変動による免疫機能の低下などが考えられます。
秋の花粉症改善には、鼻水やくしゃみなどの症状を抑える作用に加え、根本改善のために「からだを温める」「水分の循環をよくする」「消化・吸収機能をよくして抵抗力を高める」といった作用のある漢方薬を選びます。
漢方薬は自然由来の医薬品として、くしゃみや鼻水などのアレルギー性鼻炎や花粉症の治療でも用いられています。副作用も少ないといわれているので、安心して服用できますよ。
<花粉症対策におすすめの漢方薬2種>
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):体力が中程度の方へ
アレルギー性鼻炎や花粉症に悩む方に。眠気の副作用がなく、サラサラした鼻水や痰がでる症状に効果を発揮します。
・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう):小児や高齢者へ
鼻水がでるアレルギーや咳に悩む方に。小青竜湯を服用すると胃腸が悪くなったり、眠れなくなったりする場合に選択されることがあります。
漢方薬を使うときは、自分の状態や体質に合う生薬を選んでいるかどうか、という点が重要です。合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。
インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるといいでしょう。
5.花粉症対策は、内側のケアも大切に
花粉症の対策は、まずはなるべく花粉に接しないようにすることが大切です。そして、腸内環境を整えたり、粘膜の健康維持をサポートしたりするはたらきをもつ食品を継続的に摂ることで、からだの内側からもケアしてあげましょう。
また、根本的な体質改善を目指したい方は、漢方薬の助けを借りるのもひとつの方法です。信頼できる専門家に、一度相談してみてはいかがでしょうか。
参考サイト:
( ※1) 花粉情報サイト「花粉症環境保健 マニュアル 2022」環境省
(※2)「花粉症の民間医療について」厚生労働省
(※3)e-ヘルスネット「腸内細菌と健康」厚生労働省
[文:あんしん漢方]
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<この記事を書いた人>管理栄養士 池田明日香
大学卒業後、管理栄養士として治験コーディネーター業務に携わる。その後、食品メーカーにて料理教室運営や商品・メニュー開発などに従事する。食事を楽しむことと健康的な食生活の大切さを感じ、現在は食と健康関連のコラム執筆、オンラインでのダイエットサポートなどで活動中。漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
<漢方監修>薬剤師 木村 英子
臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了
検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う
現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中