「快眠につながるエアコンの適切な使い方は?」室温と体温の上手なコントロール法を医師が解説!
快適な睡眠のために
工藤先生は、意外と知られていない事実も語っています。
「睡眠時に冷えが気になる方は、レッグウォーマーがおすすめです。足裏から汗の出し入れをしているため、靴下を履いてしまうと温度調整が難しくなるんですね。長袖で汗を吸う素材、薄い生地のパジャマを着て、室温は26~28度を保ちながら、布団で体温調整するのが良いと思います。また、『頭寒足熱』という言葉もありますが、基本的に頭を冷やした方が良いとされています。頭を冷やすことで脳疲労も改善すると言われています。」
さらに、注意点として、「布団をかけないで寝るのは良くありません。お風呂上りは37度ぐらいだったとしても、睡眠時は体温が下がっていきます。夜中に冷えると風邪を引いてしまうので、布団をかけて眠ってもらうのが良いと思います。また、クーラー病・冷房病という言葉がありますが、冷やしすぎると血流が悪くなって肩こり、腰痛、頭痛になったり、冷えすぎると交感神経が優位になって睡眠の質が上がらなかったりすることもあります。布団の量で調整することがおすすめです。湿度が10%違うと体感温度も2度変わると言われていますので、湿度管理も大事ですね」と語っている。
男女の体感温度の差、体の温め方、寝具の使い方を知ることで、快適な夏を過ごしましょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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工藤 孝文(くどう・たかふみ)
福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。