眼の下にクマが・・・これってどんな症状?
最後に血流障害ですが、頭顔面部全体の血流障害から起こることが多いです。併せて、何らかの理由で全身性に血流が悪くなっていると顕著に起こるようです。よく、徹夜とかすると、眼の下にクマができやすいですが、これは、東洋医学的に解釈すると、睡眠不足は心や腎を痛めることが多く、腰部の筋緊張を生みやすいです。それに合わせて後頭部から首にかけての表層の筋肉が緊張することが多いです。併せて、徹夜によって気虚を起こし、つまり疲労により、血液循環が落ちたり、血液の質が落ちたりして、頭顔面部全体の血流障害が起きやすく、皮膚の薄い場所、つまり目の下とかに、その症状が出やすくなります。
よって治療は、循環を向上させることと、疲労を解消させることがポイントになります。徹夜とかなら、十分に睡眠をとった後で、ラジオ体操したり、ストレッチしたりすると解消してゆくことが多いと思います。
実際の鍼灸治療では、上記の方針で治療に取り組んでゆきますが、眼の下のクマが比較的長い時間(数週間とか数か月以上)出ている場合は、局所の治療を併せて行う事が、治療効果を上げる可能性が高いので、内出血のリスクを考慮したうえで、必要に応じて局所にも鍼刺します。
[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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