朝までぐっすり眠りたい!質のよい睡眠をとる工夫5つ
眠りにつきにくい原因は
不眠の症状の原因として、大きくはストレス・寝室の環境・からだの病気・こころの病気・薬や刺激物・生活リズムの乱れなどが挙げられます。
具体的には…
・アルコールやカフェインによる覚醒
・PCやスマホ画面から発せられるブルーライトによる覚醒
・悩み・不安・心配事を抱えていてずっと考えてしまう
・室温が適切でない
…などです。
眠りにつきやすくするためには、これら原因を作らないようにすることが大切です。
より質の良い睡眠をとる工夫をご紹介します。
よい睡眠をとるための5つの工夫
アルコールやカフェインは夜寝る前に取らない
アルコールはリラックス効果があり、入眠を助ける一方で、体内で分解される際に交感神経を刺激するため覚醒作用が働き、夜中に目が覚めやすくなります。「寝酒」をする人もいるようですが、飲む場合は寝る3時間前までにしましょう。
飲み会などでどうしても遅い時間まで飲まなければいけない場合は、あらかじめすきっ腹で飲まないようにしたり、飲み会の途中からお茶・水・炭酸水を飲むなどして対策をしてみましょう。
カフェインも同様に覚醒作用があるため、コーヒー・栄養ドリンク・カフェインを多く含むお茶を飲む場合は、眠りにつく3~4時間までにすると良いでしょう。ハーブティーや麦茶、ルイボスティーはノンカフェインなので飲んでも心配ありません。
また、アルコール・カフェインを含むお茶は利尿作用があります。寝る直前に飲むと、途中でトイレに起きてしまう可能性も。気になる方は要注意です。
スマホやPCは寝る1時間前までにする
スマホやPCの画面の光は「ブルーライト」と呼ばれ、睡眠の質を下げる可能性があります。ブルーライトの波長は目を通じて脳を覚醒させ、入眠や深い睡眠の妨げになると言われます。ベッドに入ってからもスマホの画面を見ているということはありませんか?眠りにつく1~2時間前からベッドサイドにはスマホを置かないようにするのも一つの方法です。
季節によって適切な室温に調節する
普段何気なく使っているエアコンですが、適切な温度に調節することで睡眠の質を上げられます。睡眠の質を保つ範囲の温度は、夏は25~28℃、冬は18~20℃にし、布団の中は33℃が理想の温度。湿度は1年中50%が良いとされます。(※3)
この範囲を超えると途中で目が覚めたり、疲労感が残ってしまうということが起こりやすいそうです。温湿度計は1000円~2000円程度で購入できるので、眠りの悪さを感じている方は、普段の寝室の温度・湿度を測ってみてくださいね。
眠る1時間前には部屋の照明を暗くする
明るい光には目を覚ます作用があるため、就寝前の寝室の照明は暗くすると良いでしょう。明るすぎる部屋、特に蛍光灯のような白っぽい色味の光は、睡眠の質を低下させます。間接照明などを使って部屋を暗めにすると、体内時計や交感神経の働きが変化し、自然と眠くなります。
朝、光を浴びる
良い眠りを得るためには、起床時に光を浴びておくことが鍵になります。朝、明るい光を浴びると交感神経のスイッチが入り脳内の神経伝達物質「セロトニン」が作られます。セロトニンは睡眠ホルモン「メラトニン」の素となり、夜になるとその働きで眠くなります。
起きたらカーテンを開けて朝日を浴びましょう。曇りや雨の日は、蛍光灯などの光でもOKです。
睡眠をおろそかにすると、起きている時間が無駄になると言っても良いくらい、睡眠はわたしたちの健康に深く関わります。食事と運動と同様に睡眠も見直して、健康な毎日を過ごしましょう。
【参考・参照】
(※1) 厚生労働省 平成29年度「国民健康・栄養調査」
(※2) e-ヘルスネット「睡眠と健康:不眠症」
(※3) 厚生労働省 生活習慣予防 睡眠対策 「健康づくりのための睡眠指針2014 」
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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2021年12月20日]
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