お酒を飲むときの鉄板ツマミとは・・・
つまみで積極的に摂りたい栄養素とできれば避けたい食べ物
では、つまみでどのような栄養素をとっておけばいいのでしょうか。1番は、良質なタンパク質です。
「美味しい魚料理には白ワイン」「新鮮なお刺身にはやっぱり日本酒」「茹でたての枝豆にはビール!」
普段の食事でなかなかタンパク質が摂れない方でも、お酒を飲めばタンパク質が摂れる、ということであれば、お酒を利用してくださいといっても過言ではありません。
赤身肉や魚はもちろん、豆腐や納豆、卵料理などもおすすめです。
そして、アルコールを飲むと不足しがちなビタミンB群、中でもビタミンB1を摂ることも重要です。なぜなら、お酒を飲むと、ビタミンB1不足になるからです。
これは、飲酒によってビタミンB1の吸収が抑制されることや、尿中への排泄量が増加することが原因と考えられています。
ビタミンB1を多く含む栄養素は、なんといっても豚肉です。タンパク質と重なりますが、赤身肉、豆腐や納豆などの豆類、ナッツなどにも含まれています。
一方で、気をつけて欲しいのが、糖質です。
お酒自体には、血糖のもととなる糖質が多いわけではないのですが、糖質とともに摂ると、アルコール代謝の過程で乳酸が多く作られてしまいます。そしてこれが、翌朝のだるさにもつながってしまうのです。
居酒屋のメニューには、ポテトフライやマカロニサラダ、焼きおにぎりやお茶漬けなど、心が惹かれる糖質たっぷりのメニューが沢山並んでいますよね。
どれもお酒に合うものばかりなので食べたいところではありますが、枝豆や冷奴、刺身や手羽焼きなど、低糖質なメニューを選ぶことをおすすめします。
お家で飲むときはもちろん、居酒屋をはじめとするお店で飲むときにも、是非これらのことを頭に入れながらメニューを選んでみてくださいね。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
『お酒の「困った」を解消する最強の飲み方』(青春出版社刊)
【著者】
溝口 徹(みぞぐち・とおる)
福島県立医科大学卒業後、横浜市立大学病院、国立循環器病センターを経て1996年辻堂クリニックを開設。
2003年には日本初の栄養療法専門クリニック・新宿溝口クリニック(現・みぞぐちクリニック)を開設。
精神疾患ほか多くの患者治療にあたるとともに、患者や医師向けの講演会も行っている。