「座席争い」に敗れても疲れないつり革の持ち方!通勤時の疲労を減らしてパフォーマンスを上げよう!
足への衝撃をやわらげる階段の下り方
また階段を下るときにも注意したいもの。階段を下るときも、上るときと同様に、足を骨盤幅より広くして、つま先から下りるようにします。骨盤の左右を上下させて、骨盤の動きによって足を下ろしていくイメージです。この方法で下りると、上体が安定して、足の筋肉へのダメージを抑えることができます。
足を置く位置が体の中央になってしまうと、下りの場合は上体が不安定になり、転倒の危険が高まります。とくに、ご高齢の方は注意してください。
階段の下りは筋肉に負荷がかかっていないように感じますが、そうとも言えません。
鹿屋体育大学スポーツ生命科学系教授の山本正嘉さんの研究によると、平地や階段の上り、さらにはジョギングと比べても、階段の下りのほうが、足に衝撃がかかっているというのです。
ある実験で、約600段ある東京タワーの階段を「上りチーム」と「下りチーム」に分けたところ、翌日筋肉痛や疲労が残ったのは「下りチーム」だけだったそうです。
つまり、階段を下る際は、上り以上に体へのダメージを警戒する必要があります。
是非ここで紹介した下り方を実践してみてください。
これらを意識して、日々の通勤からくる疲れを少しでも軽減させ、仕事のパフォーマンス向上へつなげてみてください。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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【参考文献】
『疲れないカラダ大図鑑』(アスコム刊)
【著者】
夏嶋 隆(なつしま・たかし)
メディカルトレーナー。動作解析専門家。大阪体育大学サッカー部、関西国際大学サッカー部トレーナー。
1957年、大阪府出身。大学を卒業後、実業団バレーボール部の指導者としてキャリアをスタート。
当時無名だった久光製薬バレーボール部をいきなり国体優勝に導き一躍注目されるが、道半ばにして医師に完治不能と言われた怪我を負う。だが、最後の望みをかけて訪ねた、かつて旧日本軍の軍医も務めていた医師のもとで治療を受けるとみるみる回復。
その治療方法と、患者に真摯に向き合う姿勢に感銘を受け、同医師に師事。手技療法の道に進む。
そこでの経験をもとに、人間の動作を観察・記録し、科学的アプローチを背景にした、人間が本来持つ力を十分に引き出す指導する、動作解析の専門家として活躍を始める。
とくにアスリートからの支持は絶大で、指導を受け活躍する現役のプロ選手は、サッカー界だけでも30名以上。
また、知る人ぞ知る存在から、突然、夏嶋氏のもとを訪れる人が多く、自身の治療院のドアを開けたら、日本代表選手が立ち尽くしていて驚いた、ということもしばしば。
現在も、スポーツ界の発展に尽力し、また、医者もあきらめる怪我を負った人を救い続けている。