「夏バテしたらスタミナつけるは間違い!?」医師が教える本当に有効な「夏バテ」対策とは
夏バテしたら「スタミナつける」は間違い
そこで工藤氏は、夏バテの原因である胃腸障害の治療は食事が大切と解説しています。
「胃腸機能が低下しているので、スタミナをつけるためにカロリーの高い物、焼肉などを食べに行くと余計に悪くなってしまいます。また、野菜は一般的には健康に良い食べ物ですが、食物繊維が豊富なので下痢をしてしまうんですね」と語る。
夏バテ防止というと、スタミナをつけようと夏場の焼肉は定番だが、すでに夏バテを感じている人は控えたほうがいいというのだ。では症状を感じたときにはどんな食事を摂ればいいのか。
この点に関して工藤氏は「胃腸障害の時は、健康に良い悪いではなく、絶食して水分だけトルというのがコツです。食べないという発想が意外とないんですね。食事量を減らし、おかゆやうどんなど、消化に良いものを食べるなど、食事が一番大事です。また、夏バテの時は甘いものが食べたくなりますが、アイスクリームは脂が多いので胃腸に負担をかけてしまうので、温かいスープなどがおすすめです。もし、それが食べられないようであれば病院に行きましょう。胃腸の病気は絶食が治療法、胃腸を休ませないといけないんですね」
夏バテの症状を感じたときは少しでも胃腸を休ませる食事を摂ることが必要だという。さらにめまい、耳鳴り、頭痛などの原因不明の症状が出やすい夏バテには、漢方薬がオススメとも語っています。今年の夏も猛暑が予想されています。もし夏バテかもと思ったら、まずは胃腸を休めてみてはいかがでしょうか。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
工藤 孝文(くどう・たかふみ)
福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。