ストレスがたまると太りやすくなる!?その原因とメカニズムとは
ストレスからくるむくみにも要注意
さらにストレスは、むくみの原因にもなります。
そもそもむくみとは、老廃物を含んだリンパ液など、余分な水分が上手く排出されずに体内に残り、皮下組織にたまってしまうことです。
慢性化すると、老廃物のタンパク質が水分を抱え込み、むくみはさらにひどくなります。
皆さんの中には、もしかしたら「むくみのせいで、実際よりも太って見えてしまう」と悩んでいる方がいらっしゃるかもしれませんね。
血管やリンパ管、腎臓の疾患などを除くと、むくみが発生する理由としては、
・冷えによる代謝の低下
・塩分のとりすぎ
・ホルモンバランスの乱れ
・睡眠不足や運動不足
などが挙げられますが、実はストレスも、むくみの大きな原因となります。
そして、抗ストレスホルモンのコルチゾールには、水分の排泄を妨げる作用があり、体内に水分が残りやすくなるのです。
また、コルチゾールには、筋肉を分解してエネルギー源に変える作用もあります。
体内の余計な水分は、血液やリンパを通って排出されますが、血液における心臓のような、ポンプ機能のある臓器を持たないリンパは、筋肉によって運搬されます。
ところが、筋肉がコルチゾールによって分解され、衰えると、リンパの運搬機能が低下し、やはり余計な水分が排出されにくくなり、むくみが発生しやすくなるのです。
では、どうしたらストレスを解消し、これらを回避できるのでしょうか?
次回は、その解消法についてご紹介します!
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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【参考文献】
『寝てもとれない疲れをとる神マッサージ』(アスコム刊)
【著者】
寺林陽介(てらばやし・ようすけ)
六本木・寺林治療院院長。
1996年にあんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師の国家資格を取得し、父の治療院で本格的に修業を開始。
24歳のときから一人で治療院を運営し、現在に至る。
2008年には南青山でも完全紹介制・完全予約制の治療院を開設し、2014年4月、東京都港区六本木に移転。
患者に心から満足してもらえる治療院を追求している。
どこに行っても楽にならなかったという患者ほど違いを実感する「疲れとりマッサージ」を行い、多くの著名人から評判を得ている。
著書『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム刊)は30万部のベストセラーになり、テレビ、雑誌など多数のメディアで注目を集めた。
【監修】
内野勝行(うちの・かつゆき)
帝京大学医学部医学科卒業。
都内病院の神経内科外来や千葉県の療養型病院副院長を経て 現在金町脳神経内科・耳鼻咽喉科院長、帝京大学医学部附属病院神経内科非常勤医。
日本内科学会認定医。厚生労働省認定認知症サポート医。日本体育協会公認スポーツドクター。 日本神経学会会員。
専門は脳神経内科だが、鍼灸や漢方といった東洋医学も取り入れ、 患者さんの体全体の調和がとれるようアドバイスを行っている。