気を付けよう!「更年期障害」対策のススメ

タグ: , , 2024/11/7

とは言え、今の自分の身体がどのような状態なのかは、自分ではなかなか判断できないものです。私も偉そうなことを書いていても、自分の身体のことは判断に迷うこともあります。

まずは、東洋医学の専門家に身体の相談をしてみて、自分の身体の状態をチェックすることが大事です。その上で、治療をどのようにするのかを考えてゆくのが良いと思います。

鍼灸治療と漢方薬を比較すると、鍼灸治療は、バランスを取ったり、流れが悪いものの流れを良くする作用が有利で、漢方薬は、身体を強くする作用が有利です。つまり、身体が極端に「虚して」いる時には、漢方薬を優先に使っていったほうが良いと言うことです。更年期障害は、流れが悪くなって起こっている症状も多いので、理想を言えば、両方を上手く使っていくのが良いのですが、今の身体の状態から、どちらをメインに取り組んでゆくのかを考えて治療に取り組んでゆくのが良いのではないかと思います。

生活習慣の改善に取り組む場合、まず考えた方が良いのは、あまりやってはいけない事をしない事です。よく、「何を食べたらよいですか?」と聞かれますが、何を食べたらよいかより、何を食べない方が良いかの方が、現代では大事ではないかと思います。





いつも言っていますが、まず甘いものを避けること、つまり精製された糖(上白糖とか)や果物を避けることです。そして、高たんぱく食、つまり肉とか卵とか牛乳とかを摂り過ぎない事です。

まず甘いものや果物ですが、身体を結果として冷やすことになるので避けた方が良い場合が多く、高たんぱく食は体内で老廃物を多く作りやすいと言われているので摂り過ぎに注意します。

実際は今の体調や季節によって少し変わってきますが、この二点は当てはまることが多いので注意してみるとイイでしょう。

そして、運動ですが、少し汗のかくような運動をすると良いです。人によって運動の強度はまちまちになりますが、運動は体温を上げることにもつながるし、老廃物の排泄にもつながります。

更年期障害は、ある一定期間に起こってしまう様々な身体の変化です。病気というよりは、年齢的な変化に体調が追いつかずに起こっていることが多いです。鍼灸治療をはじめ、治療として取り組んでゆくことは良いですが、それよりも、生活習慣の改善から取り組んでゆくことの方が、私は大事だと思っています。

私も自分にはつい甘くなりますが(笑)、うまく取り組める方法を探してゆくのが良いですね。

東洋医学用語説明

:現代医学的な肝臓とは少し違い、東洋医学では心身共に適度な緊張感で機能するように調節する作用、全身各部へ必要な血液量を分配する機能、胆汁を作る機能を持つ主要臓腑とされる。

:現代医学的な脾臓とは違い、東洋医学では消化吸収を司り、水の代謝調節、出血の調節する作用があるとされる。

:現代医学的な腎臓とは少し違い、東洋医学では全身における水の調節機能、成長・生殖に関する機能を持つ主要臓腑とされる。

[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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