赤い色素アスタキサンチンパワーに注目! サーモンのチカラ
筋肉量アップにもダイエットにも有効なサーモンの栄養素
高タンパクで低糖質なサーモンは、それだけでも筋肉量アップに効果的ですが、他にもダイエットや筋トレに有効な栄養素が含まれています。
1.アスタキサンチン
サーモンの身を赤く染めているカロテノイド系の色素「アスタキサンチン」は、鮭自身の体を酸化から防ぎ、脂質が酸敗するのを防いでいます。その抗酸化作用はビタミンCの6000倍ともいわれ人体にも有効。抗炎症作用や動脈硬化、糖尿病、がんの予防、眼精疲労の軽減など、さまざまな健康効果があるといわれています。
なかでも近年、注目されているのが筋肉の疲労回復効果。激しい筋トレをすると活性酸素が大量に発生して筋肉が酸化し、筋肉疲労や筋肉痛を起こしやすくなります。しかし、あらかじめアスタキサンチンを細胞の中に蓄えておくと、筋肉が疲れにくくなり、疲労も回復しやすくなります。また、脂肪をエネルギーに変えやすくしてくれる効果もあるため、ダイエットにも効果的です。
2.DHAとEPA
魚離れの現代、食生活をサポートするサプリメントとして人気の成分DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(イコサペンタエンサン)などのn-3系脂肪酸(オメガ3)も豊富です。これらは血液の粘性を抑えるので、血栓予防や高血圧・心筋梗塞などの各種成人病の抑止にも効果的。血液の脂質異常の改善も期待できます。血液の巡りが改善すると、栄養の配分や老廃物の運搬がスピーディに行われるようになるため、美肌や冷え症の改善、ダイエットも期待できます。
栄養を余すことなく吸収できるサーモンの食べ方
サーモンに限ったことではなく、魚類に含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、酸化しやすいのが特徴です。脂質が酸化しない新鮮なうちに食べるようにしましょう。また加熱調理する際は、タンパク質が変性してDHAやEPAが溶け出してくるので、火を通し過ぎないこともポイントです。
生で食べる場合は、お刺身用・生食用として販売されている、一度凍結したものが安心です。生食に慣れていない方は、無理をせず、グリル、焼き、鍋ものなど、いろいろな調理法でお楽しみください。
また、保存のために塩を多く使用していることがあるので、塩分コントロールにも注意しましょう。
[文:HOWZAP 【ハウザップ】 ライザップが運営するボディメイク情報マガジン)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】腎臓内科医が教える「コレステロール値の注目ポイント」。大切なのは善玉と悪玉の比率