花粉症対策で注目されるビフィズス菌の力 適した時間や効果的な摂り方も
鼻はぐずぐず、涙がとまらない…、多くの人が悩まされる花粉症の季節が今年もやってきます。最近では様々な花粉症対策も伝えられる中、ビフィズス菌の効果が注目を集めています。
そこで、今回は花粉症にビフィズス菌が有効な理由と、効果的なビフィズス菌の摂り方を紹介します。
1. 花粉症と免疫の関係
花粉症に対してビフィズス菌が効果的な理由を理解するために、まずは花粉症と免疫の関係についてみていきましょう。花粉が鼻や目に入った際に、免疫が「からだにとって害のあるもの」とみなすと、アレルギー反応を示し花粉症の症状があらわれます。これは、からだに入った異物に対して、免疫システムが過剰に反応している状態です。
<免疫システムが反応して花粉症が起こるまでのメカニズム>
(1) 花粉が鼻や目に入る
(2) 免疫が花粉をからだにとって害のある異物とみなす
(3) 花粉に対して抗体が作られる
(4) 抗体が肥満細胞にくっつく
(5) 再び花粉が鼻や目に入った際に肥満細胞からヒスタミンが分泌される
ヒスタミンには神経を刺激して、鼻水や鼻づまり、かゆみ、くしゃみを誘発するような作用があります。そのため、花粉症になるとさまざまな症状があらわれるのです。
2. 花粉症に対してビフィズス菌が効果的な理由
花粉症に対してビフィズス菌が効果的とされる理由は、ビフィズス菌に過剰になった免疫を正常に戻す作用が認められたからです。
ビフィズス菌を摂ると腸内の善玉菌が優位となり、腸内環境が整いやすくなります。腸内環境が整うと、Tレグ細胞の働きをサポートできるため、過剰に働く免疫システムを正常に戻す効果が期待できます。
Tレグ細胞は免疫システムの過剰な反応を抑え、花粉症をはじめとしたアレルギー反応を抑制する働きを持つ免疫細胞です。
ビフィズス菌の摂取で腸内環境が整いTレグ細胞の働きがよくなると、花粉に対して免疫が過剰に反応しにくくなります。そのため、ビフィズス菌などの善玉菌を積極的に摂り腸内環境を整えることは、花粉症などのアレルギー症状の軽減につながるのです。