今からでも遅くない!医師が教える生活習慣病「5つの予防心得」とは
40代になると、健康面での心配ごとが出てきはじめます。「生活習慣病」はその代表格です。ですが、どのようなことに気をつければ予防できるかを知っている人は、意外と少ないものです。
そこで本記事では、生活習慣病の種類や要因について、詳しくご紹介します。併せて、予防の心得も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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1.生活習慣病とは?
生活習慣病とは、食事や運動、飲酒、喫煙などのさまざまな生活習慣が原因となって起こる疾患のことを指します。
1‐1.生活習慣病の種類
・がん
がんは、喫煙や感染などが関連することも多く、生活習慣病の一種です。発症する場所により胃がんや肺がん、大腸がんなどさまざまな種類があります。
・心疾患
狭心症や心筋梗塞、心不全など心臓に起こる病気を心疾患といいます。とくに生活習慣の乱れは心臓の血管、冠動脈の動脈硬化を引き起こすほか、血管が狭くなったり詰まったりすることで起きる疾患もあります。とくに心筋梗塞は、突然死の原因ナンバーワンとまでいわれています。
・肥満症
肥満そのものは病気ではありませんが、肥満による腰痛や腹痛、息切れなど、健康状態に悪影響が出ている状態のことを「肥満症」といいます。
・糖尿病
インスリンがうまく機能しないことにより、血液中のブドウ糖が増えすぎてしまい、糖尿病が引き起こされます。
・高血圧症
その名のとおり、血圧が高い病態のことを指します。病院で測った血圧でおおむね、最高血圧が140mmHg以上、もしくは、最低血圧が90mmHg以上であれば高血圧と診断されます。
・脂質代謝異常症
血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪が多い状態です。動脈硬化の原因となります。
(※1)
1‐2.生活習慣病リスクのチェックリスト
ここでは、生活習慣病リスクの有無を判断するためのチェックリストを用意しました。以下に当てはまる数が5つ以上ある場合、生活習慣の改善を意識するとよいかもしれません。
・あまり野菜を食べない
・揚げ物や味つけの濃い食事を好む
・夜遅くに食事をとることが多い
・運動はあまりしない
・階段はあまり使わず、エスカレーターやエレベーターによく乗る
・パソコンやスマホを寝る前に使う
・起床時間が定まっておらずで、朝日を浴びることはほぼない
・お酒を毎日たくさん飲む(男性の場合はビール中瓶2本以上、女性の場合はビール中瓶1本以上)
・たばこを吸う
(※2)