パターの「ライ角」を合わせることの重要性
[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ(https://www.tg-fitness.net/)]
皆さんこんにちは。
トータルゴルフフィットネスでパター分析をさせていただいている遠藤です。
今月は普段私が行っているパターフィッティングについてのお話をさせて頂きたいと思います。
パターをしていて「このパター構えやすい」「構えにくい」とパターによって違いがあると思います。原因としては、ロフト角、ライ角、長さ、グリップの入り方などの違和感が考えられます。
ロフト角があっていないと、自分が置きたい手の位置でパターが座ってくれないことになりますし、ライ角が合わなくてトウが浮きすぎてしまったり、ヒールが浮いてしまい、これを改善したいという方が非常に多いです。
今回は、ライ角について簡単にお話します。
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パッティングストロークの分析をしていて、ライ角が合っていない人の数は、全体の2/5くらいいるような気がします。
左がヒールが浮きすぎ、右が等が浮き過ぎの状態です。ライ角が合っていないときの影響としては以下のようなものが挙げられます。
1.ヘッドの良いところに当てられない
2.アドレスでフェースがまっすぐに向けにくい
大きいのはやはり2.の方で、パターのすわりが悪くなってしまうので、知らないうちに自分の意図しない方向にフェースが向いてしまいます。
こんな感じでライ角が合っていないと、フェースが色々な方向に向きやすくなってしまいます。
もちろんソールのデザインによってこれがうまく解消されているパターもあるのですが、こういう人は自分の手の位置を優先で来ているので、ある意味正しい手の位置になっている方が多いのですが、そこでパターをすわらせられると、もっと結果はよくなります。
これは簡単なライ角調整ですぐに直ります。
SAM PuttLabでの分析でもインパクト時のライ角が出てくるので、それを元に合わせてもいいですし、手の位置やグリップを持つ位置を変えることで解決する人もいます。
とにかくダメなのはパターに合わせてアドレスをさせられることです。
これだけは避けるようにしたいものです。
自分が構えたい手の位置で適正な長さが決まれば、それに合わせたライ角調整で、インパクト時の打点に関しても改善できることにつながります。
パターのロフト/ライの調整はほとんどのパターで可能です。
[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ(https://www.tg-fitness.net/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
遠藤 仁史
1965年生まれ。埼玉県出身。北里大学を卒業後、北里研究所にて研究員として働きながらゴルフ/ゴルフクラブに関する知識を蓄積。2010年に ACTEK GOLFを東神田にオープンし、様々なフィッティングを創造しながら活動を始める。自身もアマチュアゴルファーとして試合に出場。競技ゴルファーとしての見地を活かし、様々なレベルのアマチュアゴルファーにゴルフクラブの提案、スイングの分析を行う。特にパッティングに関しては SAM PuttLab を駆使し、パッティングデータを提供。また使い手に合わせたパターの調整なども行う。パターのコレクションは PING の古いパターを中心に300本以上。パター収集家、評論家としても活動中。