性欲が減ったのは男性更年期のサイン?医師が教える元気を取り戻すコツ
3.性欲を取り戻す方法
男性更年期の症状のひとつである「性欲低下」。こうした性欲の変化が気になっている男性に向けて、性欲を取り戻す方法を3つご紹介します。
3-1.筋トレでホルモンを増やす
性欲は、男性ホルモンのテストステロンと密接に連動していて、テストステロンの分泌が増えると性欲も高まり、減少すると性欲も減退します。
また、テストステロンには骨や筋肉を作るはたらきがあり、筋肉自体も微量のテストステロンを産生するといわれています。筋トレを習慣づけることで、男性ホルモンを増やしましょう。
テストステロンを効果的に増やすには、高強度の筋トレが最適です。おすすめのトレーニングをご紹介します。
・3方向ひねり腹筋
(1)仰向けの状態でひざを立て、両手を頭上に伸ばす。
(2)息を吐きつつ上半身を起こす。
(3)(2)の際に、最初は左、次は真ん中、次は右、最後に真ん中とからだをひねる。
・高速もも上げ
(1)直立し、背筋を伸ばす。
(2)両腕を前後に振りつつ、左右順番にひざを上げる。
(3)(2)の際に、太ももの高さが床と平行になることを意識する。
高強度の筋トレは無理のない範囲で行い、慣れたら徐々に回数を増やしていきましょう。
3-2.生活習慣を見直す
生活習慣を改善することで、テストステロンの増加を促し、性欲の回復を期待できます。テストステロンは、睡眠障害によって値が低くなる可能性が示唆されている(※2)ので、夜はきちんと就寝し、早寝早起きを心がけましょう。
そして、食事は良質なタンパク質を意識的に摂取しましょう。肉に含まれるカルニチンはテストステロン分泌を促します。とくに豊富にカルニチンが含まれるラム肉がおすすめです。
また、筋トレ以外の運動も習慣的に行いましょう。ウォーキングやジョギングのほか、階段の上り下りも立派な運動になります。
3-3.漢方薬を利用する
男性更年期の治療には、漢方薬が使用されることもあります。生殖泌尿器機能に対処するには、「ホルモンバランスの乱れを整える」「血流をよくして生殖泌尿器機能を正常化する」「からだを温めて内臓機能を回復する」「消化・吸収の機能をよくして疲労をとる」といった漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
<男性更年期の症状におすすめの漢方薬>
・八味地黄丸(はちみじおうがん):血流をよくして、からだを温めることで、泌尿器や生殖器の機能を高めます。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の機能を整え、全身の倦怠感を解消してからだを元気にします。
漢方薬は体質との相性が重要です。漢方薬を選ぶ際は、医師や薬剤師に体質に適した漢方薬を選んでもらいましょう。
もっと気軽に漢方薬を使用したい方には、オンライン漢方薬の「あんしん漢方」がおすすめです。体質の診断、漢方薬の購入、アフターフォローもすべてネットで完結する画期的なサービスで、専門家があなたに適した漢方薬を選んでくれます。
4.テストステロンを増やし性欲低下を防ごう
性欲の低下は、男性更年期の典型的な症状のひとつです。男性更年期は、40歳以降の男性を中心に、性機能症状や身体症状、精神症状が起こります。また、症状を発症する年齢には個人差があります。
筋トレや生活習慣の見直しを行って、男性ホルモンのテストステロンを増やし、いつまでも男らしさをキープしましょう!
【参考】
(※1)同友会メディカルニュース「男性にもある更年期障害とは」
https://www.do-yukai.com/medical/113.html
(※2)睡眠障害は米国成人男性における低テストステロンと関連する:国民健康栄養調査の結果
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201902266638838566
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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<この記事の監修者>医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。