栄養士が解説!5か月からの離乳食のステップ
離乳食のポイント
■離乳食初期(5~6カ月)
1日1回、午前中や午後の早い時間帯、ママのゆとりのある時(授乳前)に始めましょう。離乳食の後は欲しがるだけ母乳やミルクをあげましょう。時間を決めることで赤ちゃんの生活リズムが整いやすくなりますよ。
なめらかにすりつぶした「10倍がゆ」を1さじから始め、慣れてきたら徐々に量を増やしていきましょう。穀類や野菜・果物・豆腐・ヨーグルトなど消化の良いものを中心に、特別な味付けはせず、旬の食材やだしの旨みなど、素材の風味を活かしたメニューを。また、はちみつは乳児ボツリヌス症予防のために満1歳までは使わないように。
始めて1ケ月位経ち、上手に飲み込めるようになったら2回食へのサイン。この頃にはささみや白身魚も食べられるようになるので、「食べること」をより楽しめるようになります。
■離乳食中期(7~8カ月)
7倍がゆになり、かたさは、舌でつぶせるくらいが目安です。食事の量や食材の種類が増え、納豆・鶏肉・チーズ・卵黄・マカロニなども食べられるようになります。ごく少量の塩・醤油・味噌など調味料も使えますが、濃い味付けにならないように。食材の数も増えてくるので、栄養バランスよく使うように心がけ、赤ちゃんの味覚を育てていきましょう。
また、初期の後半と同じ2回食ですが、できるだけ時間を決めて2回目は夜7時前には済ませるようにしましょう。育児をしながら毎日何品も調理するのが大変と感じたら、ベビーフードや果物を1品としてとり入れたり、おじやなどを1品メニューにしても良いですね。
■離乳食後期(9~11カ月)
食事のリズムをつけながら3回食を進めていきます。早朝と深夜は避けて3~4時間の間隔を空けるようにしましょう。5倍がゆになり、食材は歯ぐきでつぶせるくらいの柔らかさで、青魚・豚肉・牛肉・小麦粉なども使えるようになります。
大人の料理から食材を取り分けたり、冷凍・電子レンジなどをうまく使ったりしながら効率よくバランスの良い離乳食を作るように心がけましょう。栄養面では、不足しがちな鉄分を豊富に含むひじきや小松菜などの食材もおすすめです。
「好き嫌い」や「ムラ食い」が出てくる赤ちゃんもいますが、この時期はよくあることです。
色々な食材を試したり、生活リズムを見直したりしながら楽しく食べる習慣をつけてあげましょう。
■離乳食完了期(1歳~1歳6カ月)
栄養のほとんどを離乳食からとるようになり3回食にも慣れてくる頃です。大人と同じ食事時間に近づけて、家族そろって食べる楽しさを教えてあげましょう。(3回目の食事はなるべく遅くならないように。)
刺激の強いものやかたいものを除けば、食べられるものが増え、大人の食事からも薄味でやわらかいものは取り分けられるようになります。
濃い味のものは腎臓に負担がかかるので、日頃から家族で薄味を心がけ、味付けの濃い市販の加工品やお惣菜・外食などは気を付けるようにしましょう。
また、胃が小さく多くの量は食べられないので1~2回の補食として「おやつ」を与えましょう。おやつは「お菓子」にする必要はなく、いも類やヨーグルト・フルーツなどいろいろな栄養が補えるものがおすすめです。ゼリーや蒸しパンなど手作りおやつもいいですね。歯の本数も増えてくる時期からは、甘い飲み物やお菓子などは頻繁にあげないように注意しましょう。
離乳食はカラダの発達によって不足しがちな栄養分を補うとともに、さまざまな味や舌触りを覚えて味覚を養ったり、あごや胃腸の運動を発達させたりする働きがあります。
最も大切なのは「食べる」ことの楽しさを教えること。途中で好き嫌いが出てきたり急に食べなくなってしまったりなど、思い通りにいかない時もありますが、神経質にならずに赤ちゃんのペースに合わせながら進めていきましょう。
【参考・参照】
厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド 離乳編
〈http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf〉(最終閲覧日2017/5/27)
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士]
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