ゆっくりと食事を楽しんでほしい・・・ごはん茶碗と口の距離について
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
今も昔も経済的格差は健康格差を生み出しています。
明治,大正,昭和の始めに生まれた世代は、戦中戦後の動乱期において、食べる物に困りながら懸命に生きて来られました。
私事ですが、子どもの頃から父母と祖母のごはんの食べ方が気になっていました。ごはん茶碗を口に宛がって掻き込むようにして食べていたのです。ごはん茶碗と口の距離が「0」なのです。
時間に余裕のある時でも急いで食べているかのようでした。飢えに苦しんでいた幼少時代、少しでも早く空腹を満たしたい気持ちがそうさせていたのか?進駐軍が占領下の日本人の頭に噴霧した、ダニ除けの殺虫剤DDTのにおいに誘われるほど、国民は飢えていたというのですから。その頃に身に染み込んでしまったしぐさなのかも知れません。
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昭和の頃のホームドラマでは、一家そろって食事するシーンが多かった。「今日の○○家の献立」と題したテロップが流れる脚色もありました。演出によって違いはありましたが、俳優さん達はごはん茶碗を手に持つものの、そこから箸で一口分のごはんを取って口に運んでしました。その様子はゆとりのある、一種品のある食べ方だなぁと思っていました。