甘酒の驚くべき効果効能とおいしい食べ方
甘酒の栄養成分と効果
ここでは、日本食品標準成分表に記載されている甘酒(麹甘酒)の栄養成分を見てみましょう。
炭水化物(ぶどう糖)
炭水化物に含まれる糖質は消化分解を通してぶどう糖になり、このぶどう糖が活動するためのエネルギー源となっています。ぶどう糖は、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質で、私たちにとって重要な栄養素です。甘酒に含まれる炭水化物は、でんぷんとぶどう糖が主な成分となっています。ぶどう糖は吸収が早いので、素早くエネルギーを補給をしたいときに向いています。
たんぱく質
甘酒には100g中に1.7gのたんぱく質が含まれています。たんぱく質は筋肉や内臓・皮膚や髪などカラダのさまざまな部分をつくっている栄養素です。血液の成分やホルモン・免疫の抗体・遺伝子をつくる材料にもなり、生命を維持するために重要な働きをします。また甘酒にはたんぱく質を合成するために必要な必須アミノ酸がすべて含まれています。
食物繊維
甘酒には100g中0.4gの食物繊維が含まれています。食物繊維は、便の量を増やしたり、腸内環境を整えたりする働きがあります。また、脂質や糖・ナトリウムなどを吸着してカラダの外に排出する働きがあるため、生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できます。
ほかにも甘酒には100g中ビタミンB2が0.03mg、ナイアシンが0.6mg、ビタミンB6が0.02mg、葉酸が8㎍など、さまざまな栄養が含まれています。
甘酒のおいしい食べ方
甘酒スムージー
甘酒にお好きな果物や豆乳を入れ、ミキサーなどで混ぜ合わせ完成です。甘酒が苦手な方も飲みやすくなります。また、アミノ酸やぶどう糖も含まれているので、運動前後にもおすすめです。
甘酒のポタージュ
玉ねぎやにんじんなどのお好きな野菜をペーストにしたものに、甘酒や牛乳・豆乳を加えたものです。砂糖を使わず、甘酒や野菜の甘さを楽しむことができます。もちろん普段作っているスープなどに甘酒をプラスするだけでもおいしく食べることができます。
日本の伝統的な発酵飲料である甘酒は、やさしい甘味を味わえるだけでなく、さまざまな機能性が期待されています。腸内細菌の餌となるオリゴ糖をはじめ、300以上の成分を含み、疲労、便通、肌などに対してもよい効果をもたらす可能性があるとも言われています。(※1)
コップ1杯(150g)で114kcalなので、間食などにもぴったりですね。飲み過ぎには気をつけながら、楽しんでみてください。
〈参考・参照〉
食品成分データベース(日本食品標準成分表(八訂) 増補2023年)〈https://fooddb.mext.go.jp/〉(最終閲覧日2024/0/16)
農林水産省 にっぽん伝統食図鑑 飲料〈https://traditional-foods.maff.go.jp/bunrui/inryou〉(最終閲覧日 2024/10/16)
aff 2018年12月号 特集2甘酒〈https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1812/pdf/1812_all.pdf〉(最終閲覧日2024/10/16)
※1 Ingredients, Functionality, and Safety of the Japanese Traditional Sweet Drink Amazake (日本の伝統的な甘味飲料「甘酒」の成分、機能性、安全性)「Journal of Fungi」〈https://www.mdpi.com/2309-608X/7/6/469〉
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[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2024年11月07日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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