食材が持つ天然の味の重要性とは
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
離乳食から慣れ親しむ
我が家はすり潰した食材だけの離乳食でした。味付けは素材の持つ味だけ。ゆで汁をスープとして飲ませていました。
私事ですが、数年前から高血圧や脂質異常の予防として、塩分や油分を控えめにしようと心掛けています。例えば・・・
1. 生野菜にマヨネーズやドレッシングで味を追加しない
2. とんかつなど揚げ物にソースを掛けない
3. お刺身に醤油を付けずにわさびやショウガだけを乗せて食べる
4. カレーに入れる野菜や肉を油で炒めないで調理する
などです。できるだけ味を加えずに食べていると、子どもの頃に味わった、それぞれ食材が持つ本来の味がなくなったと感じるのです。
その感覚は特に野菜で気が付きます。きゅうり、トマト、にんじん、大根、ピーマンで顕著です。きゅうりやトマトはもっと青臭かった。大根は全体として独特の風味がありました。味噌汁の具として味噌の味に負けておらず、しっかりと大根の味があったなぁと思い起します。大根の部位によって味の強さに違いがあると聞きますが、今は水っぽさが際立つだけで、味のない梨のように感じてしまいます。むかし味わった癖のある味が恋しくなる今日この頃です。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて久しいです。その重要な選定理由として食材の旨味を存分に活かしている点にあると思うのです。腕の良い料理人は、元来持っている食材の旨味をシンプルな味付けで引き出すと聞いたことがあります。それは一般的に主婦や主夫には無理なことですが、小さい頃から食材の味に慣れ親しむことで、少しでもその腕前に近づけるかも知れません。いろいろな食材の持つ味に興味が湧いて、バランスの良い食生活から生活習慣病の予防にも繋がれば良いですね。
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