桃の驚くべき効果効能
桃の原産国は中国で、日本では山梨県・長崎県・福島県などで多く生産されています。旬は7~9月頃で、たくさんの品種があるため収穫される時期により早生種・中生種・晩生種と分けられています。他にも果肉の色などで白桃系・黄桃系と分けられることもあります。そこで、桃の栄養とその効果、おいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。
桃の栄養成分と効果
食物繊維
桃には整腸作用のあるペクチンが含まれています。ペクチンは、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える働きや、便のかさを増やし腸のぜん動運動を促す働きがあり、便秘や下痢の改善に効果があります。
また、糖の吸収を抑えて血糖値の急激な上昇を予防する効果もあります。
カリウム
桃には180㎎/100gものカリウムが含まれており、果物の中でもカリウムが多いのが特徴です。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出して水分バランスを均衡に保つ働きがあり、高血圧やむくみを予防する効果があります。
ナイアシン
ナイアシンはビタミンB群の一つで、糖質や脂質からエネルギーを産生するときに必要な栄養素のひとつです。
また、二日酔いを予防する効果があり、アルコールが腸で吸収された後、血液によって肝臓まで運ばれ分解されるときにアルコールを分解する酵素を助ける「補酵素」としての役割があります。
ビタミンE
「若返りのビタミン」とよばれ、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を減らす抗酸化作用の働きがあります。同じ抗酸化作用のあるビタミンAやCと一緒に摂ることで、相乗効果が得られ免疫力アップに効果があります。