密かに中国がコロナ禍の4月に金融事業の外資規制を開放していた理由 ~アフターコロナにおける中国ビジネス~
なぜ、中国はこのタイミングで規制緩和?
しかも今回の開放は、昨年末に合意された貿易に関する米中の「第1段階」に基づくものだ。
4月1日というアメリカでも新型コロナが拡大一辺倒である中、敢えて中国がこの開放に踏み切ったという見方もある。
中国では新型コロナが収束傾向にあると報道もされているが、その真偽はともかく、逆に拡大傾向にあるアメリカに対しての政治的な思惑があってのことかもしれない。
加え、世界的に新型コロナが収束するにつれ、中国が世界から厳しい追及を浴びせられるのは十分に想定出来る。
つまり、前回の初稿の補足ではないが、今回の規制開放、そして現在では各国に新型コロナ用の医療チームを派遣し、物資も提供している立場というのは、中国が自らの危機を最大限活用しようと思われても仕方がない。
次回以降、上述の規則と運用の乖離について述べてみる。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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山本 岳志(やまもと・たけし)
SRBTechコンサルティング株式会社 取締役副社長 パートナー
一般社団法人亜洲一帯一路国際開発協会 総監
中国ビジネスに2001年から携わり、進出する側の経験も、今ではそれを支援する側の立場としても見識を積む。
新卒としてバンダイグループ企業(株式会社バンプレスト)にて、ゲーム開発の専門職として経験を積み、その後入社したモバイルコンテンツ企業(株式会社インデックス)では、ディレクターから部門長、制作子会社の代表取締役と中国子会社の董事副総理も兼務し、日中でのマネージメントを経験。
その経験を活かしてウェブマーケティング企業(株式会社アイ・エム・ジェイ)へ移り、経営企画職にて中国企業のM&Aに携わり、現在は中国に進出する企業の総合実務支援を行う現職にて、取締役副社長パートナーとして、業界問わずコンサルティングに従事。