コロナ禍だからこそ加速可能な日本商材
日本でコロナウィルスに対しての有効性が話題になっている次亜塩素酸についても、コロナウィルスに対する有効性の有無に関わらず、中国の衛生観念全般の意識を底上げする材料としての需要はある。
もちろん消毒液なら何でも可能性があるわけではない。中国では火災リスクもあるので、アルコール濃度の高いものは避けられる一面もある。一方、そのリスクが軽減される84消毒液(次亜塩素酸ナトリウム系消毒液)においても、口に入っても安全度が高いものは多くないという。
こういう状況では、やはり日本製を含むエビデンスや実績のある消毒剤が、上記の施策と噛み合う事にもなる。
ただ、消毒液の成分によっては3ケ月間の有効期間等の制限もあり、それがネックになるケースもあるだろうが、中国を新たな市場と捉えてアプローチしてみるには結果的に適したタイミングにもなるだろう。
次回以降は、アフターコロナにて日本の中小ベンチャー企業が大手企業と真っ向勝負せずに中国市場へアプローチする方法を何回かに分けて執筆してみたい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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山本 岳志(やまもと・たけし)
SRBTechコンサルティング株式会社 取締役副社長 パートナー
一般社団法人亜洲一帯一路国際開発協会 総監
中国ビジネスに2001年から携わり、進出する側の経験も、今ではそれを支援する側の立場としても見識を積む。
新卒としてバンダイグループ企業(株式会社バンプレスト)にて、ゲーム開発の専門職として経験を積み、その後入社したモバイルコンテンツ企業(株式会社インデックス)では、ディレクターから部門長、制作子会社の代表取締役と中国子会社の董事副総理も兼務し、日中でのマネージメントを経験。
その経験を活かしてウェブマーケティング企業(株式会社アイ・エム・ジェイ)へ移り、経営企画職にて中国企業のM&Aに携わり、現在は中国に進出する企業の総合実務支援を行う現職にて、取締役副社長パートナーとして、業界問わずコンサルティングに従事。