秋の食中毒に要注意!!摂り入れたい食材をご紹介
2. 食中毒にかかってしまったら…(1)
初期の対処 「邪気を発散して症状を緩和」
■気になる症状
胃腸症状:吐き気、嘔吐、胃痛、腹痛、軟便、水様便、粘液が混ざる下痢
その他の症状:悪寒、発熱、頭痛、倦怠感、舌苔が多い
脾胃は飲食物を消化・吸収し、栄養を全身に送ったり、水分を代謝したりする働きがあります。
そのため、細菌やウイルスの影響で脾胃の働きが乱れると嘔吐や下痢などの症状が起こるのです…。
食中毒の症状が起こったら、まず体内に侵入した邪気を発散させて乱れた脾胃の働きを回復させることが大切。
また水分代謝が低下して脾胃に「湿」(余分な水分)が停滞してしまうので、利水作用のある食材などを積極的に摂って湿を取り除くことも心がけましょう。
■摂り入れたい食材
邪気を発散させて胃腸を整える、体内の湿を取り除く:
しそ、しょうが、みょうが、梅干し、陳皮(みかんの皮)、フェンネル、カルダモン、きゅうり、はと麦、緑豆、小豆、サンザシ など
3. 食中毒にかかってしまったら…(2)
回復期のケア 「胃腸を整えて体力をつける」
■気になる症状
胃腸症状:食欲不振、さっぱりしたものしか食べられない
その他の症状:体重の減少、顔色が白く艶がない、疲労倦怠感、舌苔が薄く残っている
一度食中毒を起こすと「脾胃(ひい)」(胃腸)の不調が長引くことも少なくありません…。
放っておくと体力や免疫力が落ち、かぜやインフルエンザにもかかりやすくなってしまいます。
下痢や嘔吐などが治まっても油断をしないで体調が回復するまでしっかりケアを続けましょう!
回復期のケアは、食中毒時に停滞した「湿」(余分な水分)の残りをすっきりと取り除いて脾胃の働きを健やかに整えることが基本です。消化の良い食事、温かい飲食などを意識して、脾胃に負担をかけない食生活を心がけましょう。
■摂り入れたい食材
弱った脾胃の働きを整える:
白米、豆腐、白身魚、大根、いんげん豆、キャベツ、りんご、山芋 など
日頃から体調をしっかり整えて、秋の食中毒を予防しましょう!!
[文:meilong スタッフ]
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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)
大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに100件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。
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