フレンチレストランから和食での修行を経て、素材を生かす料理を身につける 「料理人個人が評価される面白さ」
シェアダインのシェフになられたきっかけについて教えてください
Hyatt Regency 東京に勤めていた2020年4月に、新型コロナウイルスの影響でホテル自体が休業になってしまいました。そこで、空いている時間にアルバイトをしようと思って、求人サービスに登録したことがきっかけです。
もともと出張料理という業態があるのは知っていましたが、シェアダインは毛色が違っていました。家庭向けの出張料理サービスは他にもありましたが、シェフが日常のお食事をサポートすることを謳っているところや、買い物代行で買ってきた食材費をお伝えするところなどが異なります。飲食店では通常、お客様に原材料費をお伝えしません。
出張料理はお客様の目の前で料理をするため、シェフの実力が一目で分かってしまう、という面白さもあります。
シェアダインのシェフとしてのやりがいは、どのようなところに感じていますか
個人が評価される点です。その場でお客様の反応が返ってきて、「パスタがすごくおいしかったです」などと言われて喜ばれる姿を見ると、とても励みになります。飲食店は、通常、オーナーや看板が評価されますから、私自身がお客様から認められた経験はほとんどありませんでした。
シェアダインの作り置き料理は、限られた予算と食材の中で、シェフが工夫しながら食材を使い切るという点で、フードロスの解消に向けて一役買っていると思います。SDGs的な観点で見ても、お客様が移動する手間や移動するコストが省け、飲食店のように建物や設備費用がかかりません。
今後出張シェフとして取り組んでいきたいことはありますか?
イベントや懇親会のようなところでケータリングを行うような企業案件が入ってくれば、行ってみたいと思います。企業案件も、委託会社のようなところを通すと仲介手数料や余計な人件費がかかることもあります。シェアダインを通じてシェフが直接出張すれば、コストを下げられるため、中小企業などにも裾野が広がるのではないでしょうか。
シェアダインでは、全国でシェフを募集しています
登録しているシェフは、有名ホテルのレストランシェフ、星付きレストランシェフ、病院での指導経験のある管理栄養士、飲食店勤務経験のある調理師、保育園の給食室勤務経験のある栄養士、など経歴はさまざま。
現在約2,000名の出張シェフが登録・活躍中。
出張シェフのお仕事に興味がある方は、シェアダインへお問い合わせください。
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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