バスケットボールのバスケットは、もともと桃を入れるカゴだった
ちなみに、ネイスミスが行った世界初の試合には、実は日本からの留学生も参加していた。石川源三郎という旧舘林藩の武士の子で、後に三井物産などに勤めた人物。石川が残した初試合のスケッチには、ボールを目指して思いおもいに手を伸ばし、新しいスポーツを生き生きと楽しむ人々が描かれている。
誕生から140年以上に渡り、多くの人々を魅了してきたバスケットボール。その誕生には、運動不足解消という現代にも通じる悩みと、もともと遊びであったがゆえのおおらかな偶然が関わっていた。
[参考文献=水谷豊『バスケットボール物語 誕生と発展の系譜』(大修館書店 2011年5月)]
<この記事を書いた人>近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。
日本テレビ系『高校生クイズ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』など、各種媒体に問題を提供する。
クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。
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