数々のスクープで実証、世間イメージと違う「東スポ」の取材力と人材育成力
世間のイメージとは違う野球業界内での「東スポ」
しかし野球業界内での「定説」は世間一般とは少し違います。メディア関係者からは「東スポの野球報道はガチ」と言われているのです。
だから、数々のスクープを目にしたときの球界関係者はほとんどがこう確信しました。
「また東スポが抜いたな…」
業界内ではもう一つの「定説」があります。それは「東スポ出身者は出世する」というものです。優れた記者を続々輩出することから「育成の東スポ」とも呼ばれます。
なぜ、東スポの記者は腕が磨かれるのでしょうか。それは夕刊紙という特別なメディアであることが大きいです。
例えばナイターが終わると、朝刊スポーツ紙の記者たちは選手からコメントを取り、勝因や敗因を分析してヒーローや敗軍の将などを描き、それが翌朝の新聞に掲載されてます。
翌日の午後に販売される東スポが朝刊紙と同じ取材をしていても、タイムラグが生じてしまうから売り物になりません。だから朝刊紙とは違った独自の視点で記事を書くことが求められます。
「育成の東スポ」、「東スポ出身者は出世する」
群れることなく、常に独自の取材網を構築して、本音で勝負する。取材対象とのトラブルは日常茶飯事ですが、しっかりと正面から受け止めて、それすらも前に進む糧にする。東スポはそんなタフな記者の集まりです。
ニッポンの平和気分をぶち破るのは東スポのガチスクープである…今後はこちらも「定説」になっていくかもしれません。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]