数々のスクープで実証、世間イメージと違う「東スポ」の取材力と人材育成力

タグ: 2022/3/13

 それは2019年の本格的な仕事始めとなった、1月7日の午前中のこと。東京スポーツのWEB版から野球ファンへ衝撃の第一報がもたらされました。

「巨人・長野 丸の人的補償で広島移籍へ」

 丸佳浩の人的補償がジャイアンツの誰になるかは昨年末から大きな関心事でした。

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平成史に残る東スポ名見出し・・・「マドンナ痔だった?」「フセインインキン大作戦」「人面魚重体脱す」 https://cocokara-next.com/motivation/tokyo-sports-name-heading/

浅草キッド「日付け以外は全て誤報」


 去年は同じく西武からFA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償として、ベテラン左腕の内海哲也が「流出」したばかり。巨人はかつて、大竹寛を獲得した際の人的補償として有望株の一岡竜司をミスミス手渡してしまった苦い過去があるだけに、期待の若手をしっかりプロテクトしたのでしょう。内海に続き、またも功労者である長野久義がチームを離れることに、G党からも哀しみの声が相次ぎました。

 しかし、人は信じたくない情報は信じないもの。ファンの中には第一報が東スポということから、冷ややかな反応をして自身を納得させようとする方もいました。

 「どうせ東スポだろ…。発表があるまで信じないよ」

 お笑いコンビの浅草キッドがかつて「日付け以外は全て誤報」とネタにしたほど、東スポは娯楽性を重んじる紙面展開をしていました。

 「プレスリー生きていた」

 「千葉にカッパ来襲」

 「阪神次期監督に上岡竜太郎」

 「大仁田爆死」

 何気ない夕方の日常。それをぶち壊す激しい一面見出し。ネタが無いとUFOも飛ばします。それが東スポ。過去にはエンターテインメントを希求しすぎたことから、真面目な人々がおちょくるメディアになっていたことも事実です。

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