【スポーツメンタル】達成したいこと、引退後の生活…目標達成のためにどんな計画をたてるか?
[記事提供:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム(https://re-departure.com/index.aspx)]
スポーツ選手をサポートする際に必ずやっているのが、目標のヒアリングです。達成したいと思っていることや、スポーツを引退した後にどんな生活をしたいのか?
それとなくですがザックリと話を聞いたりしています。スポーツメンタル界では10年、20年先の目標も立てることを啓発するものもあります。私もそういった方法を試したことがあるのですが、なかなかイメージが浮かばないものです。なんとなく浮かんでも絶対にこの通りに行くのかな?と思うものです。それでも未来を思い浮かべなければ未来は変わっていかないのも事実です。だからこそ、最初のヒアリング時での目標設定については最新の注意を払って行っています。
それにしても、どうしてここまで目標が大事なのでしょうか?その一つにメンタル面に影響を与えるからといっても過言ではありません。とくに、その目標を達成するためにどんな計画をたてるか?目標と同時に計画性も非常に重要な要素の一つとなります。
計画とメンタル
脳は現実とイメージを区別できないと言われています。逆にいえば、イメージ出来なければ現実になりにくいですし、イメージ出来ていれば限りなく現実に近づきやすくなります。それに、イメージ出来ないことを目の当たりにすると脳はびっくりした反応を示します。例えば、目の前にコップに入った黒い液体を想像してみてください。皆さんはどう思うでしょうか?感のいい人はブラックコーヒーと思えば、黒醋と思う人もいるでしょう。しかし、実際に飲んでみるとオレンジジュースの味がしたらビックリすると思います。そんなことはまずあり得ませんが、自分が想像した味とは違った味を感じるとその瞬間に驚くと思います。
このリアクションこそが想像できないことを目の当たりにした時の脳のリアクションになるのです。イメージ出来ないことが起きるとビックリしてしまうものです。逆に、見た目は黒いけど味はオレンジジュースと言われたらそれなりの準備が出来ているので驚きは少なくて済みます。
このように出来る限り未来を予想するということは脳にとってはストレスなく生きていくために非常に重要なことです。常に予測したがる脳の性質を考えたときに、望む結果がありながらも未来を計画しないということは自分にとっては損をしてしまうものです。