若者の強いキャラ意識は、SNSの「アカウントの数」に表れている
自分のキャラは死守したい!見せて見られて、あふれ出す自意識
最近の若者たちは「キャラ的に」とよく口にします。例えばこんな具合です。
「え〜? 私が歓迎会で一発芸なんて、キャラ的になくない? ムリムリ!」
「平賀さんがそんなこと言うなんて、キャラ的に想像つかないんだけど」
周囲から見て誰がどんなキャラクター(=性格)であるかを、強く意識していることがわかります。もちろん、自分自身のキャラもです。
かつてこんなことがありました。20代のハツラツとした体育会系男子を、リーダー的なポジションに抜擢したときのことです。
「ありがとうございます! 頑張ります!」
期待通りの力強い返事。彼の抜擢はやはり正しかったと、より一層の期待を寄せていました。ところが、ある日、彼から意外な申告を受けることになります。
「やっぱり私には務まりません。元のポジションに戻していただけませんか」
ちょっと仕事のストレスがかかりすぎたのかな。よくよく話を聞いてみると、彼の悩みはそこではありませんでした。
「理想の自分」と「できない現実の自分」のギャップに耐えられない、と言うのです。