受験ストレスによるうつ病から子供を守るために・・・!
中高生は、思春期特有の気持ちの浮き沈みもあるので、ご両親がお子様のうつ症状を見破れずに病気を悪化させてしまう事もあります。ここでは、受験生のお子様をご家庭に抱える親御さんも参考になるような「受験うつ」について解説していきます。
子供が受験ストレスでうつ病にならないための対処法
■両親がうつ病を理解してあげる事が大事
受験をきっかけにうつ病になってしまうお子様は意外と多いです。うつ病はデリケートな問題なので、ご両親はできる限りこの病気に対して慎重に対処していかなければなりません。うつ病に気付かず放置していてもいけませんし、叱ったり説教したりするのもよくありません。
子供はうつ病にならないと言われていた時期もありましたが、現代では年齢関係なくうつ症状は出るものとされています。うつ病は心が疲れてしまい、生きる気力をなくしているような状態なので、症状がある場合は十分休ませてあげる事が必要です。ご両親もうつ病についてよく理解した上で、「一緒に治していこう」と温かく見守ってあげなければいけません。
■怒るのはタブー
10代の頃は心身共に発達過程にあるデリケートな時期なので、落ち込んだ気分を大人のようにうまく表現できない事も多く、言動や身体に異変が出やすくなります。お子様がうつ病を抱えている場合、朝起きるのが遅くなったり、動作が遅くなったりしがちなので、ご両親はつい「もっとしっかりしなさい!」と強くあたりたくなりますが、これはNGです。
反対に、お子様のうつ症状について必要以上に不安になりすぎてしまう親御さんもいます。お子様の体調やメンタルが著しく悪いことが、夫婦仲に影響を来すケースがあり、その様子を見たお子様が「自分のせいだ…」と深く傷つき、もっと心を閉ざしてしまう恐れもあります。
■愛情を持って接しする
思春期のお子様の心情は、親御さんが思っているよりナイーブで情緒不安定です。考え過ぎてしまう子供もいて、時々「どうして私なんか生んだの?」など、親をぎょっとさせるような質問をぶつけてくる事がありますが、そのような問いにご両親がどう反応してくれるかを実は探っているのです。ご両親の対応を見て安心したいという思いや、構ってほしいという心理がうかがえますね。こんな時期こそ、ご両親の愛情が必要不可欠です。
■断る時はやんわりと
しかし、お子様の中にはうつ病を言い訳にして色々な要求をしてきたり、理不尽なわがままを言ってきたりする場合もあります。このような時は甘やかすのではなくやんわりと断る勇気も必要です。
うつ病は時に、ものすごくわがままにうつることがあります。構ってほしくない!と思っている一方で孤独をひどく嫌うところもあり、感情の波が激しいのです。イライラして怒りっぽくなる時もあれば、ふさぎこんでしまう時もあります。親にとって本当に不愉快で面倒な言動ばかりで疲れてしまう事もたびたびあります。 一生懸命ケアをしてあげようと考えているのに、子供に不愉快な行動をとられてしまったら、腹立たしくもなりますよね。
しかし気を使いすぎると、ただの特別扱いになってしまいますし、過保護になりすぎて、お子様の成長を妨げる結果にもなります。受験うつのお子様との距離のとり方や対応は非常に難しいですが、うつ病である事で厳しく叱ったり強く否定したりすることは避けましょう。