「母親の愚痴がしんどい・・・」そんな親子関係の裏にひそむ共依存とは ?
[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]
母親の愚痴を聞くのがしんどい、ということはありませんか。
母の愚痴を聞くのは嫌、もっとお互い楽しい話をしたい、でも母は大変なんだから、これくらい黙って聞いてあげないといけない・・・
と、しんどくても我慢している、という人も多いように思います。
実はこんな親子関係が、子どもが幸せに生きることを邪魔している要因の一つになっていることもあります。
その要因を共依存と呼びます。
ここでは私の親子関係を例に挙げながら、共依存とは何か、共依存を手放すにはどうしたらよいか、をお話ししていきます。
母親の愚痴がしんどい、私の場合
母の愚痴の歴史
まず、私の経験をお話ししましょう。
私の母親は、私が物心ついたときから、ずっと父親の愚痴を私に言い続けてきました。
父は悪者で、母は被害者
でも母は働いていないので、横暴な父のふるまいに耐え続けないといけない、父からは逃げられない
辛い、苦しい、どうすればいいの?
毎回そんな内容の愚痴でした。
母を助けてあげたい一心で、色々アドバイスしたこともありましたが、「あなたには私のことなんてどうせわからない」と反発され、結局は延々と母の気がすむまで愚痴は続きます。
実家のある東京から沖縄に引っ越してからも、母からかかってくる電話の内容はいつも愚痴。
そのうち、実家からの着信に気が重くなり始めました。
ときには、着信を無視したりしていたのですが、母は大変でかわいそうなのに無視するなんて!遠くに住んでるくせになんて親不孝!と罪悪感を覚え、電話をかけなおしたりしていました。
母との関係性に疑問を抱く
そして妊娠し、親からのトラウマの連鎖を止めたい想いで一悟術ヒーリングを受け、子育てしながら穏やかに自分らしく生きる術を探る日々が続きました。
すると気づいたのです。母からの愚痴を聞いた後は、気が重くなったりイライラしたりして、家族に当たり散らしている自分を。
しんどい想いをして母の愚痴を聞いている私は、そのしんどさを今度は家族にぶつけていたのです。
これっておかしくないか?
母親を助けようと、つまり母親に幸せになってもらいたいと愚痴を聞いていたけど、愚痴を聞く私は幸せではないし、私に当たられる家族も幸せではない。
それに、何十年と繰り返し、同じような愚痴を聞き続けていても、母は父との関係性を変えようとはせず、一向に幸せになりそうな気配がない。
私が母の愚痴を聞くことって、結局、誰も幸せにしていないのではないだろうか?
と疑い始めました。