「母親の愚痴がしんどい・・・」そんな親子関係の裏にひそむ共依存とは ?
母親の愚痴から見る共依存
私もまさに、人の顔色を気にして、疲れやすいなど、上記の傾向性を持っていました。
私にとっての父は、母にとっての父とは違うのに、母は私に、母と同じように父を悪者にするように暗に強要されました。
本当は聞きたくないけど、母に愛されるためには我慢しないといけない。
そうやって自分の本音を抑えて相手に合わせることを学んでいきました。
でも不思議なもので、愚痴の聞き役であっても母に必要とされていることで、母から頼られている、母の役に立っている、という実感が持てたのも事実です。
誰かのために、と自分を犠牲にして何かをすることが、自分の存在価値になっていたのです。
もし、共依存の影響を受けていなければ、母の愚痴を我慢して聞く、のではなく、母の愚痴を聞かずにすむように色々な行動を重ねていったり、「自分と母は違う」と愚痴をきっぱり拒絶し続けたり、愚痴を聞いてもネガティブな影響を受けないですむことができたかもしれません。
私もまた、母の愚痴の聞き役である自分として、母に依存していたのです。
共依存を手放す
母親の愚痴を聞くのがしんどかったり、上にあるような共依存関係を持つ人の傾向性を持っていて、そんな自分を変えたい、と感じている人は、親との距離感を変えていくのがおススメです。
私の場合は、自分と家族の幸せを優先すると決め、まず母からの電話に出るのをやめました。
そして、母に直接、「愚痴を聞くことは私の幸せではない。これからは愚痴を聞きたくない。」とはっきり伝えました。
母を見捨ててしまったような罪悪感や、それでも隙あらば愚痴を言おうとしてくる母に怒りや悲しみが湧いてきましたが、そういったネガティブな想いは感じて手放すように努めました。
ネガティブな想いを無視していると、母親との関係性がいつの間にか戻ってしまったり、母親との関係が変わったとしてもそれは表面的で、共依存の傾向性は変わらない、というようなことが起きやすくなるからです。
自分一人ではネガティブな想いを扱えない、どうやって扱っていいかわからない、という方は専門家のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
母親との関係を変えることは人生を根本から変えることにもつながる大きなことなのですが、大きなことだからこそ、自分で扱えきれないことがほとんどです。
もともと扱える人なら、今までにもっと簡単に人生を変えられていたでしょう。
私のおすすめは一悟術です。
一悟術ヒーリングは共依存と向き合うベースを整え、一悟術リーディングは今その人に合った向き合い方などを教えてくれます。
感情カウンセリングはネガティブな想いを自然に手放せたり、手放す方法を体得できます。
まとめ
母親の愚痴を聞くのがしんどい、世の中によくあるささいなことに聞こえるかもしれませんが、その裏にある共依存が人生に与える影響度はかなり大きいようです。
さて、ここまでさらっと書いてきましたが、共依存は案外根深いもので、一気に手放すことは非常に困難です。
また一気に手放そうとすると、揺り戻しで共依存を強化してしまうことにもなりかねません。
一歩一歩、着実に進んでいきましょう。
また親と子、どちらかが共依存に気づき手放そうとすることで、もう一方の人生も変化していく可能性があります。
私の母は、私が愚痴を聞かなくなった頃から、何十年と変わらなかった父との関係性を、ゆっくりとですが、自ら変えていくような動きが出始めました。
結局、母の愚痴の聞き役となって母の問題の一部を引き受けてしまうことで、母自身が問題を直視しないですんでいたのかもしれません。
依存から自立へ、親と子が依存しあう関係から、お互い自らの足で立つ、自立する関係へ移行しているように思います。
現実が変わってくるとますます、親と子は見えない部分でつながってるんだな、と面白く感じます。
共依存という観点で親子関係を見直してみませんか。
[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。