わけもなくイライラするのは親子関係が原因かも・・・過干渉な親に育てられた人の特徴とは?
イライラと過干渉の関係
ここからは理由もないイライラと親の過干渉の関係についてです。
親が過干渉だと、自分の意思を行動に移す前に親から何かを言われて自分のやりたいことをできなくなります。
自覚していなくても親から言われたことをしていると気がつかないうちに自分のかすかな本音を無視することにつながります。
本音を無視するとそれだけで否定感がたまります。
この否定感は自尊心を傷つけます。
自尊心とは自分を認めて、大切にできる感覚です。
自尊心があると自分に価値があると感じられ、自分を好きになることができます。
過干渉は抑圧によって本音を無視させるという間接的な否定と直接的な否定によって自尊心が傷つけます。
自尊心が傷つけられると徐々に怒りがたまっていきます。
これは無自覚であることも多いです。
理由もなくイライラするときはこうやってたまった怒りが疼いているときかもしれません。
過干渉な親を持つ人の特徴
過干渉は子どもを最も確実に不幸にできる方法とも言われていて、他にも過干渉な親を持つとこんな生きづらさを抱える可能性があります。
愛された実感がない
愛された実感というのは自分が望んだ形で愛された時に得られるものです。
過干渉な親というのは子どもの幸せを想って「これがいい、あれがいい」と考えた結果「あーしなさい、こーしなさい」になるので子どものために色々考えてはいます。でも、それは必ずしも本人の望みとは一致しません。
こうなると愛された実感がなくなって、自分の存在価値を感じられなくなってしまう傾向にあります。
やりたいことがわからない
やりたくないことをすることは本当にやりたいことを抑圧することになります。本人の自覚がなくても無意識の抑圧になります。
例えば家にいたい気分なのに、水泳に連れていかれたりすると「家にいたい気持ち」は我慢しなくてはいけません。その時はそんなに大きな我慢でなくても積もり積もって本当にやりたいことがよくわからなくなります。
思考停止・無感覚によって自分がいなくなる
過干渉な親に育てられた子どもは受け身であることが多いです。
嫌なことを言われても、傷ついても、全部受け入れてしまいます。
やろうとしたことがあっても、途中で親に口出しをされたり「あれしなさい、これしなさい」と言われたりして、自分で考えてやってみる、失敗してもそこから学ぶという時間がありません。
そんな中で大きく育っていくのは「感じないように」「考えないように」することです。
何かを感じても結局無視することになってしまうし、考えても無駄になってしまうからです。
そうやって思考停止して、だんだん自分がない状態になっていきます。