うつになりやすい性格とその症状とは~従来型うつと非定型うつのちがい~
「従来型うつ病」になりやすい性格
「従来型うつ病」とは、いわゆる典型的なうつ病のことを言います。そこに陥りやすい性格の特徴としては、気分が落ち込みやすい、何事にも興味が湧かないなどといったものが挙げられます。そしてそんな自分を責めてさらに落ち込んで悪循環に陥ります。これには性格など、自分の内面にあるものが根本原因で発生すると考えられる「内因性」のものがあります。これを引き起こしやすい性格が次に挙げる3つになります。
1.生真面目で従順
仕事に対して実直で、決められた規則にきちんと従わなければ気が済まないタイプの人です。周りへの配慮も欠かさない常識的な感性の持ち主ですが、規則にとらわれるあまり柔軟性がなくなり、うまくいかないケースもあり、結果うつ病にかかりやすいのです。
2.陽気と陰気を繰り返す
ある時は陽気でハイテンションになる一方である時は気持ちが落ち込んで陰気な気分になり、この二つが循環して現れます。特に肥満傾向の人に多い性格のタイプです。
3.一つのことに熱中しやすい
几帳面で仕事熱心、責任感が強い性格です。凝り性で、一つの物事に執着する傾向があります。一度はまってしまうと、勉強でも仕事でも徹底的にやりこんでしまう程完璧主義です。何事も完璧に追求しようとする結果、ストレス負担が大きく、疲労が過剰になってうつ病へと発展しやすいです。
「非定型うつ病」になりやすい性格
従来型の内因性うつに対して、「非定型うつ病」は最近の若者に多く見受けられます。
従来型とは発病条件や、治療に用いられる薬の効果が違うため「非定型」と呼ばれています。特徴としては、職場で些細な事を気にして気分が落ち込みやすく、怒りっぽい傾向にあります。休日には好きな事にとことん没頭し活発になるといったように、気分に激しいムラがあるのが特徴です。
非定型うつ病になりやすい性格としては、小さい頃から世話がかからず、どちらかというと成績優秀なタイプの人たちが多いです。また、周囲からの評価に敏感、職場での評価は高いが、指摘されたり失敗したりすると精神的ダメージが大きい、浮き沈みが激しいというような特徴もあります。
人から嫌われる事を本当に恐れているため、自分の意見を隠し、人に合わせてしまいがちです。自分を抑えてしまうのでストレスをためこみやすく、うつ病になりやすいでしょう。
[文:ストレススキャン編集部]
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