人前で話す、あの緊張感がイヤ・・・。自意識過剰からの脱出法

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4.4. 受け入れられない自分を受け入れる

おそらくここまででずいぶん緊張は和らいでいることでしょう。

ここで少し理想をイメージしてみましょうか。

理想的には自分に意識が向かなくなっているのがベストです。

自分は脇に置いといて、相手に何を届けられるかに注力している状態。

心持ちとしては、

「自分が緊張してようがいまいが、恥をかこうが失敗しようが、カッコよくできてもできなくても、シラケても盛り上がっても、いずれにせよ自分がいまできる限りのことをして伝えよう。実際伝わるかどうかは相手次第だからわからないけど。」

という感じです。

こんな感覚で話せるようになれば、自意識過剰は吹っ飛んで、伝える喜びを味わえるかもしれませんね。

さて、とはいえ、わたしたちは生身の人間です。

ですから、

「恥をかこうが失敗しようがかまわない」
「場がシラケて受け入れられなくてもかまわない」

と簡単には割り切れないでしょう。

現実的には、失敗の不安や怖れに意識を引っ張られながら、それでも相手に向け直す。

これを繰り返しながら、自意識過剰に陥らないようにすることになるでしょう。

そうすると緊張のイヤな感じがずいぶん減ってきます。

ここまできたら最終段階、自意識過剰の根本原因である「失敗の不安や怖れを和らげる」ことに着手しましょう。

(ここが根本原因ならそれから始めてもよさそうなものですが、メンタルの改善には時間がかかることも多いし、適切なガイドがないと堂々巡りにハマる場合もよくあるので、まずはこの順にやってみることをお勧めします。)

さて、失敗の不安や怖れは、多くの場合「自分は愛されないんじゃないだろうか、受け入れてもらえないんじゃないだろうか」という思いから発しています。

そしてこの根本には、自分自身が愛せない自分を抱えていたり、まだ受け入れられていない自分が存在している、ことがあります。

まずは、愛せない自分、または許せない自分、受け入れられない自分を見つけて、その自分を少しずつゆるし、受け入れることから始めましょう。

自分で受け入れられるようになった分だけ、他人に受け入れられない不安は無くなります。

そしてどんな自分も受け入れられるようになったとき、他人から受け入れられるかどうかはもう気にならなくなるでしょう。

そして自意識過剰とも縁が切れているでしょう。

5.まとめ

人前に立つのは多かれ少なかれ誰でも緊張するものです。

100%自分自身を受け入れられている人はそうそういないからです。

実際、緊張すること自体はそんなに悪いことではないでしょう。

多少の緊張ならピリッとするし、イヤな感じに飲み込まれなければ大した問題にはなりません。

先日見た、ハリウッドのアカデミー賞授賞式では、ベテラン俳優のブラッド・ピットですら緊張していました。

その日最初の受賞でスピーチのトップバッターだったせいか、気持ち緊張しているようでした。

それでも、まぁカッコいいし(笑)、誠実さや真面目さが感じられ好感を持ったくらいです。

「仮に理解されなくてもいいや、伝えたいことを伝えよう。」そう思えたら怖くないし、かえって伝わる。

伝えたいことが理解されてもされなくてもさほど気にならずに、目の前の聴いてくれている人たちに好意が感じられている、そんなとき一番うまく話せるのでしょう。

カギは意識が自分ではなく、聴いている人たちに向いていること。

相手に、相手に、と意識を向け続けることで、話すことが楽になる。

そして自分に意識が向く原因を減らす(=自分を受け入れる)と、いっそう楽になる。

わたしには効果がありました。

あなたも試して実感してみてください。





[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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