臨床心理士がお勧めする「コロナ禍でこそ見るべき動画」とは? ~ストレスの効用~
今は直接人とつながることはできないが、だれかへの思いやりの気持ちを持つことが、自分のストレスからの回復につながり、その思いやりの想いの輪が、皆で協力して困難を乗り越える和になる。経済的困難に直面しているなら、少しの思いやりの気持ちやつらい気持ちを誰かに聞いてもらうという行動もこの困難を乗り越えるのによいかもしれない、と塚越さんは述べる。
ブログの最後には、新型コロナウイルスが引き起こす現状とストレスとの関係についてこう話している。
メディアでは連日コロナ疲れとかコロナ鬱とか騒いでいるが、前提にはストレスが悪いものが埋め込まれている。そのままこの情報に暴露していると、コロナ鬱とかコロナストレスが本当にあるかなしかに関わらず、ストレスは体に悪いという情報で本当に体の不調を起こしてしまう。
そのため、メディアとの接触時間は減らすにこしたことはない。
様々なメディアのコメントも批判的なものが多く、知らず知らずのうちのせっかくのストレスに備わっている抗炎症作用を打ち消してしまうからである。
在宅時間が増えることで環境の変化や日々の情報からストレス過多になってしまうこともあるだろう。ましてや、直接誰かとコミュニケーションが取りづらいこの状況下では、誰かに気持ちを聞いてもらえることも少なく、自分一人で抱え込むことでストレスが爆発してしまうことも起きかねない。
是非、このTEDスピーチを聞き、誰かへの思いやりを持ちながら日々を過ごしてほしい。
それが自分のストレスからの回復、更には皆で支えあい、この状況を脱却することへも繋がっていくだろう。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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塚越 友子
臨床心理士・公認心理師・産業カウンセラー。
社会学修士号(社会心理学)、教育学修士号(臨床心理学)を持つ。
自身は、広報・PRの仕事に従事する中で過労から内蔵疾患を発症すると治療生活でうつ病を発症。その後、キャリアチェンジを余儀なくされ、身体・精神の健康とキャリアのバランスや働く人の精神的不適応と家庭のサポートについて興味を持ち、産業カウンセラーとなる。
2008年に東京中央カウンセリングを開業。
特殊なキャリアチェンジルートの経験と確かな学術的経験により、クライエントの問題状況分析と具体的な行動指針を提案。
TV、新聞、雑誌などメディアでも活躍中。