腎機能低下による内蔵下垂からの腰痛について
[記事提供:温春健心|健心鍼灸治療院(https://kanamati-shinkyu-seitai.com)]
こんにちは、健心鍼灸治療院のあつぎです。今日は腰痛についてです。
腰痛の原因は、腰の骨や筋肉の障害、ストレス、内蔵の病気など様です。
全て合わせると日本人の90%が一生に一度は腰痛を経験すると言われる。
内臓下垂による腰痛で、今日は腎下垂についてお話していきます。
腎下垂/遊走腎とは
[どんな病気か]
腎臓(じんぞう)は、呼吸の動きに合わせて上下に移動します。
腎臓が、立ったときに、こうした自然な生理的な呼吸性の動きをこえて下がる状態を、腎下垂または遊走腎といいます。
健康な人でも、立つと、寝ているときよりも4~5cm腎臓が下がりますが、腎下垂では10cmくらい下がってしまいます。
腎臓のまわりにあって、これを支えている脂肪組織の発育が悪かったり、腎臓への血管が異常に長かったりするとおこります。
やせた女性に多くみられ、右の腎臓だけにみられることが多く、ほかの内臓下垂(胃腸など)をともなうことも少なくありません。[症状]
無症状のこともありますが、長い時間、立っていたりすると、腎臓から下にのびている尿管が屈曲し、尿が流れなくなって、わき腹の鈍痛や腰痛(ようつう)がおこります。
また、腎血管がねじれるために、自律神経(じりつしんけい)系の消化器症状(むかつき、嘔吐(おうと)、食欲不振など)を訴えたり、血尿(けつにょう)、たんぱく尿、高血圧をともなうこともあります。
しかし、腎臓の機能が悪くなることは、ほとんどありません。[検査と診断]
寝た姿勢と、立った姿勢で、わき腹を触れ、腎臓の位置を確かめることによって、診断がつきます。
立った姿勢で、造影剤を静脈に注射して腎盂(じんう)などをX線撮影(静脈性腎盂造影(じょうみゃくせいじんうぞうえい))すると、腎臓の下垂がはっきりみられ、診断は確実になります。[治療]
長い間立っていて腰がだるくなってきたら、まず横になることです。やせている人は、体重が増えるような食事療法や、筋力をつける運動をするとよいでしょう。
また、症状が強い場合には、腎臓が下がらないように腹帯を巻きます。横になり、腎臓が正常の位置にあるときに、下腹部のほうから上腹部にかけて巻き上げます。
血尿、たんぱく尿などの症状が強い場合は、手術で腎臓を固定させることも行なわれます。
しかし、固定しても、ほかの臓器の下垂は残るので、完全に自覚症状が改善するとはかぎりません。また、再発することもあり、最近では、固定術は、あまり行なわれていません。引用:コトバンク
東洋医学から診た内臓下垂の腰痛
腎の不調である。
腎は成長、発育、生殖といった生命力を主っています。特に親から受け継いだ先天の精(エネルギーの源)をたくわえているとっころです。
親から受け継いだエネルギーが弱い、元々虚弱体質の方。
過度な労働、睡眠不足でエネルギーを消耗している方。
年配でエネルギーの枯渇が激しい方。
このような方は、腎虚の状態です。
腎虚になると、全身症状を訴えます。
・頭痛、目のかすみ
・めまい、耳鳴り
・動悸、不眠
・元気がない
・下肢の冷え
・腰のだるさ
・食欲不振
・排尿困難
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腎の不調を解決するには
腎虚の状態は気が不足している状態です。エネルギー不足です。
十分な睡眠をとる。
仕事量を減らす。
食事をしっかりとる。(腹八分目)食事のとりすぎはかえってエネルギーの消耗となります。
腎虚に効くツボ。
築賓
兪府
鎖骨と第1肋骨との間で正中線より外方へ指幅3本分のところにあります。おヘソの外側2寸(正中線より約4cm外)で鎖骨の下際の位置にあります。
築賓と兪府を親指でいた気持ちいくらいの強さで、10秒程度押しましょう。それを5~10回繰り返しましょう。
せんねん灸を使うとさらに効果的です。