なぜ川淵三郎氏は「ハシゴを外された」のか・・・組織委に飛び交う「噂」

　一般紙の運動部デスクが声を潜めて証言します。

　「今回の『乱世』を治めるには、いくら年を取っていたとしても、実行力や決断力に優れた川淵さんが適役でしょう。Ｊリーグやバスケで剛腕を振るった実績も申し分ありません。それでも『除外』されたのは、川淵さんの東京五輪に関するある発言が問題視されたからだと組織委では噂されています」

　その発言とは…。

　川淵氏は今年１月１３日、ツイッターに以下の投稿をしているのです。

　「無観客は開催の意味がない」－。

　前述のデスクが言います。

　「コロナは感染者の数こそ減少傾向とはいえ、終わりが見えずにいる。そんな中、政府筋は無観客が強行開催の『落としどころ』ではないかと模索しています。五輪の収益の柱となる放映権料も入るし、中止よりはマシだという考えです」

　そして、こう続けるのです。

　「となると、川淵さんの『思想』とは相容れない。無観客でも開催さえすれば、日本人の国民性から言っても、金メダルが出たら熱狂ムード一色になることが予想されます。菅総理としては、コロナ禍での東京五輪成功を金看板に秋の総裁選・総選挙を勝ち抜くという『逆転満塁ホームラン』をイメージしているのでしょう」

　長男の「違法接待」問題などで、現在は四面楚歌の菅総理。川淵氏排除の結果、実りの秋には逆転のグランドスラムが果たして飛び出すのか。注目したいところです。

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