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急転直下のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の継続で、関係改善に向けた糸口を探り始めたかのように見えた日韓の対立が再び深まっている。原因は先週末の両国の発表と、それに関する両政府の反応だ。文在寅政権が安倍政権の言動に猛反発し、言った言わないの騒ぎになっている。
GSOMIA失効6時間前の22日午後6時、韓国大統領府はGSOMIAの条件付き継続発表、経産省は対韓輸出規制をめぐる輸出管理の協議開始に言及した。すると週明けの25日、大統領府が日本の対応に強い遺憾を表明。釜山で開催中の韓・ASEAN特別首脳会議を訪問した鄭義溶国家安保室長らが予定外の会見を開き、「最近、韓日間合意の発表を前後にした日本側のいくつかの行動に深い遺憾を表わさざるを得ない」「今後、このような形の行動が繰り返されれば、韓日間交渉の進展に大きな困難があると懸念している」などと、猛烈に非難したのだ。
文在寅政権の癇に障ったのは、日本のメディアが伝える安倍首相をはじめとする政府高官の発言だったようだ。「日本外交の勝利」「パーフェクトゲーム」「韓国が米国の圧力に屈服」などと報じられたことに対して、鄭義溶室長は「不合理な論理の強引な適用であり、全く理にかなわない主張を自分ならではに展開している」と批判。指摘は非常に細かいものだった。
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