なぜ新聞各紙は「東京五輪中止へ」の大スクープを報じられないのか

タグ: , 2020/8/1

 「東京五輪の名のもとには多くの税金が投入され、新型コロナへの初期対応も五輪の存在が足枷になったという経緯がある。本来のジャーナリズムなら、『そんなことやっている場合か』『五輪の予算をそのまま感染対策に充てるべきではないのか』と主張するべきです。一応、表向きは批判もしますが、『身内』だけにどうしても甘くなってしまう。これは読者への裏切り行為ですよ」

 スケールこそ違いますが、この夏の甲子園大会の中止をスクープしたのは読売系列のスポーツ新聞でした。それでは、日本高野連と密接な関係にある朝日新聞の社員は、その方向性を知らなかったのか。そんなことはないでしょう。むしろ一緒に「最終調整」を行っていたはずです。

 「真実の報道をいち早く読者へ」という報道人の使命よりも、組織の利益やメンツが優先される-。日本の大メディアが抱える問題点が、そこにはあります。

 前述の地方紙記者はこう主張します。

 「それでも最前線で特ダネを追う現場の記者は、スクープを狙ってくれると信じています。上の意向でもみ消されるかもしれませんが、今はツイッターなどを使って個人名で情報を発信できる時代です。忖度とは無縁の、真実の報道を期待したいですね」

 歴史的な決断に向けて、各社のジャーナリズム精神は果たして発揮されるのか、注目していきましょう。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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