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元DeNA・林昌範が驚いた 多田野の「超スローボール」が凄かった理由

タグ: , , , , 2018/3/5

子供の時にあこがれだった多田野から感じた野球への情熱

 みなさん、こんにちは。元DeNAの林昌範です。連載企画5回目の今回は、日本ハムで先日引i退セレモニーを行った多田野数人投手について書かせて頂きます。


 多田野さんとは日本ハムで09年から3年間共にプレーしました。実は子供の時に憧れの存在でした。僕が中学3年の時に、同じ地元・千葉県の八千代松陰でエースだったのが多田野さん。「松坂世代」で凄い投手がたくさんいましたが、テレビで県大会予選の多田野さんを見て、球が速いし凄いと印象に強く残りました。その時の記憶があるので初対面で挨拶した際は「あっ、多田野だ!」とファンのような気持ちでした。

 本当に優しい人で相手の年齢関係なく、気を遣って話しかけてくれる。3学年下の僕にも色々な話をしてくれて接しやすい方でした。ただ、マウンドに上がるとスイッチが入る。先発で打たれて降板した際はベンチ裏で大声を上げて悔しがっていました。野球への情熱が凄い。僕は中継ぎでしたが、その姿を見ていたので多田野さんが降板して救援した際は「絶対に抑える」という思いが一層強かったです。

 多田野さんの代名詞になった「超スローボール」ですが、あの球を投げるのは非常に難しいです。山なりの緩やかな軌道が注目されますが、同じ投手として驚かされたのが制球力です。僕とキャッチボールした際にも超スローボールを投げるのですが、構えたグラブがほとんど動かずきっちりくるのです。球を置きにいかず、腕を振って遅球を投げる技術は非常に高度です。大きく外れるボール球になっても不思議でないし、この球を投げられない投手はたくさんいます。公式戦でも捕手のミットはほとんど動いていません。多田野さんの凄みが凝縮された球だと思います。

 日本ハムを退団後はルートインBCリーグ・石川でプレーして、今年から日本ハムのチーム統轄本部プロスカウトに就任すると聞きました。人望が厚い多田野さんだからこそ、今回の引退セレモニーが開催されたと思います。最後に、3年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

林 昌範(はやし・まさのり)

1983年9月19日、千葉県船橋市生まれの34歳。市立船橋高から01年ドラフト7巡目で巨人入団。06年には自身最多の62試合に登板するなど主に救援で活躍。08年オフにトレードで日本ハムへ移籍した。11年に退団し、12年からDeNAに加入。昨オフに戦力外通告を受けて現役引退した。通算成績は421試合で22勝26敗22セーブ99ホールド、防御率3・49。186センチ、80キロ。左投左打。家族はフリーアナウンサーの京子夫人と1男1女。

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