日本が揺れた“衝撃の落選” 98年・02年W杯…カズ、中村俊輔が外れた「メンバー発表の舞台裏」

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トルシエ体制下でW杯落選を経験した中村。当時のショックは相当なものだった(C)産経新聞社

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)に挑む日本代表メンバー26人の発表が5月15日に迫ってきた。代表発表というのはドラマがつきものだ。特に多くのサッカーファンにとって印象深いのが、1998年フランスW杯のカズ(三浦知良=福島)と2002年日韓W杯の中村俊輔(日本代表コーチ)という2大スターの落選だろう。

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 まず98年。この時のメンバー発表は2段階方式だった。5月7日に岡田武史監督(現FC今治代表取締役会長)が都内で記者会見を開いて予備登録メンバー25人を発表。その陣容で事前キャンプ地のスイス・ニヨンに赴き、登録締め切りの6月2日に最終の22人を明らかにするという段取りだった。

 今とは違って28年前は情報統制が緩く、前日のうちにはJリーグ各クラブに連絡が行く仕組みだった。となれば、当然、情報漏洩もしやすくなる。実際、前夜のうちに一部メディアからメンバー25人が加盟者に配信されたのだ。

 実は筆者もある会社から頼まれ、関係者に電話しまくったところ、当落線上と見られた残り2人のところに服部年宏(磐田U-15監督)と伊東輝悦(清水アンバサダー兼教育事業部コーチ)が入ったことが分かった。

 駆け出しの記者でも情報を入手できる状況に岡田監督はもちろん憮然としていた。会見の冒頭にも「こんな会見を開く必要はないんじゃないですか」と苦言を呈したほど。それでも21問に及ぶ質問に1つ1つ真剣に答えた。

 カズについての質問も出て、「カズは今、世界を経験している唯一の存在。その経験は非常に大事。自分のためだけではなく、チームに尽くせる選手だと思っている」と岡田監督は語っていた。だからこそ、多くのメディアが「カズはフランスに行くだろう」と信じて疑わなかったのだ。

 しかしながら、当時41歳の青年指揮官は多くの人々の予想を覆す判断を下した。それが6月2日の青空会見だ。日本のゴールデンタイムの20時に合わせて現地13時から練習場で行われた発表の場には200人超の報道陣が集結。そこで岡田監督は開口一番、こう言ったのだ。

「今日の夜が登録の締め切りということで、22名の登録選手を選びました。今朝決めて、昼にそれぞれに伝えました。外れるのは市川(大佑=清水U-18監督)、カズ、三浦カズ、北澤(豪=JFA参与)。以上3選手です。

 私の見込みが甘かったせいもあり、彼らは予想以上のショックを受けていました。チームへの影響も考えて、本人たちは『日本のため、チームのためにやりたい』と言いましたが、カズと北澤には帰ってもらった。市川は影響が少ないので残すことに決めました」

 カズ落選という現実に報道陣は慌てふためき、何人かが一目散に場を離れた。だが、会見が終わった頃には、すでにカズと北澤がホテルにいないという情報が入ってきた。

「カズはどこへ行ったのか」「駅か」「ジュネーブの空港か」と多くの記者が駆けずり回ったが、なかなか見つからない。結局、翌日にカズがイタリアのミラノにいることが分かり、記者数人が現地に向かって直撃したが、そんな追跡騒動が起きたのもこの時だけだ。

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