日本が揺れた“衝撃の落選” 98年・02年W杯…カズ、中村俊輔が外れた「メンバー発表の舞台裏」
中村は今回のW杯で日本代表コーチとして選手を支える(C)Getty Images
打ちひしがれている俊輔に多くの記者が同情し、擁護する質問をした。「目標をなくした喪失感はあるか」と聞かれた彼は「今はないけど、大会が始まったら思うだろうね。俺は第三者的にはサッカーを見れないタイプだから」と返す様子に一抹の寂しさが見て取れたのは事実だ。
だからと言って、肝心のトルシエとの関係性に切り込まないわけにはいかない。筆者は勇気を振り絞って「この4年の間に自分の考えをトルシエにぶつけたことはあったか」と聞いた。「それはない」と返す俊輔に対し、「なぜ言わなかったのか」と問いかけた。すると本人は「そういうのは監督と話すことじゃないから」と淡々と話した。
彼と指揮官がお互いに歩み寄っていたら、トルシエは何らかの形で俊輔をメンバーに残し、起用したいと考えたのではないか…。筆者はそう考えたから、あえて本人に尋ねたのだが、当時はお互いの意思疎通が足りなかったようだ。「2002年W杯でプレーする俊輔を見たかった」という気持ちは今も変わらない。それは筆者1人だけではないだろう。
あれから24年の月日が経過し、日本代表コーチとして選手を支える側になった中村俊輔。彼なりにさまざまなキャリアを積み重ね、コミュニケーションの重要性を痛感したはず。23歳当時の苦い経験を2026年北中米W杯の大舞台で大いに生かしてほしいものである。
[取材·文:元川悦子]
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