堀口恭司、大晦日「RIZIN.20」を欠場!全治10ヶ月の大怪我で現在は車いす生活
青天の霹靂(へきれき)の欠場表明
格闘技ファンに今年一番の衝撃が走った。
大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN.20」で予定されていた、堀口恭司VS朝倉海のバンタム級タイトルマッチ。11月14日に行われたBELLATOR JAPAN / RIZIN.20 の追加対戦カード発表記者会見で、「堀口恭司、怪我により欠場」というショッキングな発表がなされた。
さらにファンを震撼させたのが、堀口の怪我の状態。走れない、スクワットもできないという状態が続き、10月29日に病院で診察、右膝前十字靭帯の断裂、半月板損傷により、全治10カ月の診断。11月7日にアメリカの病院にて緊急手術行い、現在は拠点であるフロリダのジムや病院にてリハビリを進め、車いす生活を送っている。春を過ぎた頃から体に違和感を覚え、ごまかしごまかし続けてきたが、ついに体が悲鳴をあげ、手術に踏み切った。かねてより、ネット上では堀口が車椅子に乗っている写真がアップされていたことから、怪我の噂が飛び交っていたが、公式の発表を受けて多くファンからは心配と落胆の声が上がっている。
8月18日に行われた「RIZIN.18」では、朝倉海とのノンタイトルマッチでまさかの1ラウンドKO負け。KO負けは堀口のプロキャリアの中で初めてだった。RIZIN、ベラトールのバンタム級2冠王者で、今最も格闘技界の注目を集める存在だっただけに、68秒でマットに沈む姿にはどよめきが起きた。堀口は敗戦直後からリベンジを誓い、捲土重来を期してトレーニングを重ねていた折に発覚した膝の違和感。全くパフォーマンスを発揮できる状態になく、今後のキャリア等も考え、総合的に「手術以外に選択肢なし」と言う判断となった。
RIZINの榊原信行実行委員長は、「堀口選手からは、以前より『特にベルトや地位への未練は無く、チャレンジャーとしてまた頂をゼロから目指す気持ちが強く、ベルトを返上したい』との申し入れがありましたが、今回の事を受けて改めてベルト返上の旨の連絡がありました。今日のこの記者会見の時点では、まだ結論が出せておりませんが、こちらも来週中にくらいには正式にアナウンスをさせていただければと思います」と、堀口のベルト返上の可能性を示唆。
年末のビッグカードの消滅(代替カードは来週発表予定)を受けガックリしているファンも少なくないが、この試練を乗り越え、心身ともに更に強くなった堀口恭司に期待したい。