大谷お疲れモード 三振増の理由とは・・・
エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地でのレンジャーズ戦に「2番・DH」で出場。5打席で2三振含む3打数ノーヒット2四球で打率は2割7分となった。これまで登板後の試合は本塁打が出やすいというデータもあったが、ノーアーチの試合が今季最長の8試合となるなど、ここにきて疲れが目立ち始めた。
初回無死一塁で迎えた第1打席は内角低めのチェンジアップを空振り三振。続く2、第3打席は四球で出塁。6回2死一、二塁で迎えた第4打席では、再び空振り三振に倒れた。この三振で今季130個目の三振。日本人選手の最多記録は2008年レイズ時代の岩村明憲内野手の131で、あと1個で並ぶこととなった。第5打席は右飛に終わった。
ただ今季三振が増えている理由については、前日6勝目を挙げた試合後に大谷はこうコメントを残している。
「甘い球を待っていると、今の状況では、特に浅いカウントではボールでもいいくらいの感じでカウントを取りに来る場面が多い。無理にそこに手を出す必要はないと思っていますし、その結果、やはり2ストライク後の打席が多くなるので、三振も多少増えるかなと思います」
現在37号とホームランキング争いを繰り広げる大谷に関しては、どのチームも「ストップ・ザ・翔平」といかに、長打を出させないかを主眼としている。アウトコース主体の攻めを行ったり、打撃の調子を少しでも崩そうとあの手この手を繰り広げているとあって、慎重にボールを見極めているというのだ。さらに本塁打を狙うとなれば、どうしても三振は多くなる傾向にある。「本塁打王」が同時に「三振王」となることは珍しくないとあって、三振が多いことは長打者の証ともいえる。