巨人・陽岱鋼 異例の6年契約 「泣きの1年」の舞台裏とは
V逸した巨人である選手の去就に注目が集まっている。来季も残留が決まった陽岱鋼外野手(34)だ。
5年契約の最終年だった今季は7試合に出場し、1割4分3厘、0本塁打、0打点。1軍に出場するようになったプロ2年目以降としてはキャリアワーストの成績となった。シーズンのほとんどをファームで過ごし、8月28日に1軍昇格するも、わずか7試合で登録抹消となっていた。本人もふがいない成績を反省、球団に残留を訴え「泣きの1年」が認められたとされる。
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一方、この陽の残留にはネットを中心に「なぜこの成績で残留になるの?」と疑問の声がうずまいている。3億円の高額年俸もあって物議を呼んでいるが、球界内からも「正直、あの成績で戦力外通告とならないのは珍しい。亀井が引退することで右打ちの外野手がいないともいわれているが、今季の起用法から考えても、来季もファームでの生活が主になるのではないか」(球界関係者)
今回の残留劇にはFA移籍当時のことも影響していると見る向きもある。2016年オフ、日本ハムからFA宣言した当時29歳の陽をめぐってはオリックス、楽天が獲得に興味を示すなど争奪戦を繰り広げた。巨人が正式に名乗りを上げたのは12月に入ってからと1番最後だったが、他球団の条件を上回る5年総額15億円の超大型契約を提示し、一気に抜き去ったことは有名だ。
時が経過し、今回残留となったことには「当時から陽サイドは年俸面より長期契約を重要視しているといわれていた。それに台湾球界とのつながりもある。そう簡単には切れない事情もあるのかもしれない」(同)。